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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第32章 愛しい気持ちと積み重なる記憶
田んぼがあり、その真ん中に木の柱が無造作に建っているように見える。田んぼに向かって鳥居があり、その横には『定』とある看板が建てられていた。

「一.魚鳥木石を取ること
 一.喫煙すること
 一.ペットを持ち込むこと
 一.関係者以外が立ち入ること
 右御料田に於いて禁止する」

などと書かれており、たしかにここが神域なのだとわかる。

「ちゃんと雨よけの屋根もあるんだね」
見上げると、田んぼに沿って20メートルくらい?の範囲に屋根がかけられている。お祭りのときにここで神楽などを演奏するのかもしれない。

「これ、こっから拝むのでいいのかな?」
「うん・・・多分・・・」

私もこの形の神域というのは初体験だ。
鳥居の前に立ち、柱に向かって手を合わせてみた。

伊雑宮本体は、これまでの別宮と同じような形式の社だった。
ご多分に漏れず、鳥居の横に立て看板があり、そこには、

『皇大神宮別宮
 伊雑宮
 御祭神 天照坐皇大御神御霊(あまてらしますすめおおみかみのみたま)』

とあった。

「名前・・・長っ!」
「うーん・・・パンフレットによると、これは
 天照大神の魂、ってことみたい」
「荒御魂とか和御魂とかではなくて?」
「うーん、正直違いがよくわからない」

おそらく、天照大神は神様そのもので、御霊っていうのはその『力』の側面だと思うんだけどな・・・

「んじゃ、こっちのほうがやっぱり願いが叶うのかな?」
「そうかもね」

そんな会話をしつつ、参拝をする。
日本の主神だし・・・ここはやっぱりご挨拶かな?

そんなふうに思った私は、
『いつも見守っていただきありがとうございます』
『これからもよろしくお願いします』
そんな感じのお祈りをした。

この伊雑宮でも入口鳥居近くにある『宿衛屋』にて御朱印がいただける。
こちらも非常にシンプルな御朱印だった。

しっかり、直書きで頂くことができた。
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