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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第6章 女の約束と男の気持ち
☆☆☆
そんなこんなで4日間が無事(?)に過ぎる。彼が返ってくるまでの間、3回もひとりでいたしてしまったのは、ちょっと誰にも言えない秘密だった。

そして、1月28日(水)の18時過ぎ。
私は、東京駅で出張帰りの彼を迎えたのである。

「あ!軽部さん!」
「岸田さん!」

新幹線改札口から彼が姿を現す。彼が手を振り、私もそれに応えた。

「悪いですね、お迎えまでしてくれて・・・はい、これ、お土産です。良ければ職場の人で食べてください」
そう言って差し出してくれた紙袋は、仙台銘菓の『萩の月』だった。
超スタンダードなおみやげである。

「ありがとうございます・・・ええっと・・・」

ここまで言ったところで、私の頭は少しフリーズ気味になる。
なぜなら、結局、私はこの4日間、妄想に妄想を重ねただけで、彼に会ったら実際にどうするかということをちゃんと考えられていなかったからである。

実はそれなりに準備してきたものがあるにはあった。バックの中に、彼にプレゼントとしようとあるものを持ってきていた。でも・・・これ、いつ渡そう?

よく考えたら、これでバイバイということもありうるわけだ。
むむむむ・・・

「あ、軽部さん、よかったら、飯食っていきません?」

ぱあああああ☆

という擬音が心の中に流れる。

な・・・ナイスだ!

ホントはコクコクと激しく同意したくなったのをぐっと堪えて、『はい』というに留められた私の自制心は大したものであると思った。

「どこがいいです?」
そう言われて、出張前にお寿司、その前はイタリアンで、更にその前は中華だったことを思い出す・・・えっと・・・。

あ・・・。

不意に思いついてしまったことを振り払うように、ぶんぶんと頭を振った。

「ん?どうかしました?」
「え・・・や・・・なんでもないです。あ、と、特に希望はないので、もしよければ岸田さんの好きなもので」

ううう、一瞬、ホテルのバーで・・・とか言いそうになっちゃったよ。

結局、当たり障りがないと言うか、面白くないと言うか、優柔不断な感じの人任せな回答になってしまったのは、ちょっと反省である。

「ん・・・そうだな・・・じゃあ」
そう言って、彼が連れて行ってくれたのは、グランスタ内にあるレストランだった。
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