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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第6章 女の約束と男の気持ち
「あ、じゃあ・・・グラスで・・・」
と言いかけたのだが、彼が
「すいません、これ、ボトルで」
と言ってしまう。
ええええ!!
「あ・・・大丈夫ですよ。俺、結構飲むから。」
なんて。
そんなこんなで、ワインが運ばれてきて、乾杯をすることとなった。
「出張お疲れ様」
「ありがとうございます」
ちん、とグラスが軽い音を立てた。
ちょっと覚えられないほど名前の長いこのワインは、しっかりした味わいの割にはするっと喉に落ちる、飲みやすい感じの赤ワインだった。
「このワイン、名前に『ディアブロ』って入っているじゃないですか?なんでかって聞いたことあります?」
「ええっと・・・知らないです」
私は、知ってることは知ってるが、知らないことはとことん知らないのである。お酒ははっきり言って専門外だ。
「これ、チリのワインなんですけど、あまりにも美味しすぎて、ワイン蔵の使用人とかが盗み飲みしちゃうことが立て続いたらしいんです。それで、主が一計を案じて、『このワイン蔵には悪魔が住んでるから、盗み飲みすると祟られるぞ』って」
「へえ・・・」
そんな謂れがあるんだ。
なだろう、ちょっとなにかの話に似ている気が・・・。
あ!
「一休さんの話みたいですね」
そう、一休さん。
お師匠であるお坊さんが水飴を手に入れるけど、それを小僧に分けたくなくて『これは毒である』と言って、自分ひとりで楽しんでいた。それに感づいた一休さんが、お坊さんがお出かけしている時に、わざと彼が大事にしている壺を割ってしまう。
『そんなことをしたら怒られるよ!』
他の小僧さんがびっくりして一休さんに言うと、彼はあるアイデアをみんなに教えたのだ。
お坊さんが外出から帰ると、大事な壺が割られており、水飴の壺は空っぽ。小僧さんたちがしくしくみんな泣いている。
『これどうしたことだ』
そう尋ねると、一休さんが答えた。
『お師匠様の大事な皆で遊んでいて壺を割ってしまったのです。なので、これは死んでお詫びをと思いまして、皆で毒と言われていた壺の中身を飲もうと決めたのです。ところがいくら飲んでも甘いばかりで死ぬことができず・・・どうして良いかわからずこうして泣いていたのです』
それを聞いたお坊さん。明らかにうそ泣きをしている小僧さんを叱るに叱れず苦い顔をしたとさ。
そんな話。
と言いかけたのだが、彼が
「すいません、これ、ボトルで」
と言ってしまう。
ええええ!!
「あ・・・大丈夫ですよ。俺、結構飲むから。」
なんて。
そんなこんなで、ワインが運ばれてきて、乾杯をすることとなった。
「出張お疲れ様」
「ありがとうございます」
ちん、とグラスが軽い音を立てた。
ちょっと覚えられないほど名前の長いこのワインは、しっかりした味わいの割にはするっと喉に落ちる、飲みやすい感じの赤ワインだった。
「このワイン、名前に『ディアブロ』って入っているじゃないですか?なんでかって聞いたことあります?」
「ええっと・・・知らないです」
私は、知ってることは知ってるが、知らないことはとことん知らないのである。お酒ははっきり言って専門外だ。
「これ、チリのワインなんですけど、あまりにも美味しすぎて、ワイン蔵の使用人とかが盗み飲みしちゃうことが立て続いたらしいんです。それで、主が一計を案じて、『このワイン蔵には悪魔が住んでるから、盗み飲みすると祟られるぞ』って」
「へえ・・・」
そんな謂れがあるんだ。
なだろう、ちょっとなにかの話に似ている気が・・・。
あ!
「一休さんの話みたいですね」
そう、一休さん。
お師匠であるお坊さんが水飴を手に入れるけど、それを小僧に分けたくなくて『これは毒である』と言って、自分ひとりで楽しんでいた。それに感づいた一休さんが、お坊さんがお出かけしている時に、わざと彼が大事にしている壺を割ってしまう。
『そんなことをしたら怒られるよ!』
他の小僧さんがびっくりして一休さんに言うと、彼はあるアイデアをみんなに教えたのだ。
お坊さんが外出から帰ると、大事な壺が割られており、水飴の壺は空っぽ。小僧さんたちがしくしくみんな泣いている。
『これどうしたことだ』
そう尋ねると、一休さんが答えた。
『お師匠様の大事な皆で遊んでいて壺を割ってしまったのです。なので、これは死んでお詫びをと思いまして、皆で毒と言われていた壺の中身を飲もうと決めたのです。ところがいくら飲んでも甘いばかりで死ぬことができず・・・どうして良いかわからずこうして泣いていたのです』
それを聞いたお坊さん。明らかにうそ泣きをしている小僧さんを叱るに叱れず苦い顔をしたとさ。
そんな話。

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