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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第6章 女の約束と男の気持ち
「あ・・・の・・・もしよかったら着けさせてください」
彼が言う。なんだか私はまだ頭がふわふわしてて、それについても『うん』と頷いてしまう。

しかし、つけようというのはネックレスである。そうなると、当然、彼の手が大きく私の頭を包み込むようにしてきて、首の後ろ、少し髪の毛をかきあげて、着けることになるわけで・・・。

身体が、近くなる。彼の体温が伝わってくる。耳の当たりにかかる吐息に混ざる甘いワインの香り。そして・・・その奥に感じる、男の人の匂い。

あ・・・これ・・・やば・・・

私は何を隠そう匂いフェチの傾向がある。
この状況は私にとって、ものすごく『毒』だ。
胸の奥がざわざわっとし始める。

ところが、かちゃかちゃとつけようとしているようだが一向に終えられないみたいだった。どうやらネックレスの金具の開き方がよくわからないようだった。

「あれ・・・?ん?」
なんて言いながら苦戦していた。

やばい・・・ちょっとくらくらしてきた。これ以上接近され続けたら、本当に変な気分になってきてしまう・・・。早く終えてぇ・・・。

あれ・・・あれ?

なかなかつかない。・・・もう・・・ダメ!

「あ・・・の、私、着けてみます・・・からっ!」

言うと、彼はちょっとがっかりしたような表情をする。でも、受け取ったネックレスを私が着けてみせると、彼の表情が少し和らいだ気がした。

こうして、私がプレゼントされたのが、このネックレスだった。
ベッドの上、きゅっと、ペンダントトップを握る。

「青が・・・なんとなく軽部さんに似合うかなって思ったから」

そう言っていた。
きっとこれ、すごい一生懸命探してくれたんだ・・・
そう思うと胸が一杯になる。

そして・・・

「付き合って・・・ください・・・」
ぽつりと彼の言葉を反芻して、胸がキュンとした。

私でいいのかななんて不安になっていたけど・・・そうだけど・・・
なんだろこれ・・・すごい、すごい嬉しいぞ。

やっと実感が湧いてきた私は、
ベッドの上で、にやにやが止まらなくなっていた。

彼氏・・・できちゃった。

それは、令和8年1月28日のこと・・・だった。
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