この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
乳牛メイドのホルスタイン あの、かけがえのない日々のこと
第2章 第1話 温かい右手
「まあっ、どうしたのですか坊ちゃま。そんなに服を汚して、しかも左手に包帯が……」
「大丈夫だよホルスタイン、友達と球技をしてて左手をひねっただけ。ちょっと不便だけど利き腕は右だし問題ないよ!」
「そうなのですね。ともかく坊ちゃまがご無事でよかったです。帰ったら包帯を替えて差し上げますね」
学苑の敷地に足を踏み入れた時に母親の制止を無視して駆け寄ってきた坊ちゃまの友達に怪我の話を聞かされて謝られた時は心配していたけど、遅れて校舎を出てきた坊ちゃまは少し砂を被った金色の短髪でいつもの笑顔を見せてくれた。
坊ちゃまの手を引いて家に帰った私は彼を部屋着に着替えさせ、おやつの焼き菓子を食べさせながら左手の包帯を交換しようとした。
包帯を外すとそこにはほんのわずかな擦り傷だけがあって、どちらかというと手をひねった痛みの方が強い様子の坊ちゃまを見て私はあることを思いついた。
「坊ちゃま、今日は左手が使いにくいでしょう。服も汚れていますし今から一緒にお風呂に入りましょう」
「えっ、ホルスタインと? そんなのいいよ、ぼくもう10歳だし右手でちゃんと身体を洗えるから!」
「そんなことを言ってはいけません。お身体をちゃんと洗わないと傷口から|黴菌《ばいきん》が入ってしまいますよ。焼き菓子を食べたらすぐに入りましょうね」
「わ、わかったよぉ……」
坊ちゃまが9歳になった頃から一緒にお風呂に入るのはやめていたけど、今日は久しぶりに背中を流してあげたいと思った。
この大陸の辺境にも普及しつつある電動の湯沸かし装置で広々とした浴槽にお湯を張って、浴室が十分に温まったことを確認してから私は坊ちゃまを脱衣所に呼び入れた。
「おいでくださいませ、坊ちゃま。服はそのままこの|籠《かご》にお入れください」
「ありがとう。……本当にいいの?」
「私と坊ちゃまの仲ではありませんか。早く入らないと風邪をひいてしまいますよ?」
「そうだね。それじゃお願いします……」
白い繊維の布で乳牛特有の豊満な身体を包んでいる私に坊ちゃまもしぶしぶといった様子で服を脱いで、私は裸になった彼の手を引いて浴室に入った。
「大丈夫だよホルスタイン、友達と球技をしてて左手をひねっただけ。ちょっと不便だけど利き腕は右だし問題ないよ!」
「そうなのですね。ともかく坊ちゃまがご無事でよかったです。帰ったら包帯を替えて差し上げますね」
学苑の敷地に足を踏み入れた時に母親の制止を無視して駆け寄ってきた坊ちゃまの友達に怪我の話を聞かされて謝られた時は心配していたけど、遅れて校舎を出てきた坊ちゃまは少し砂を被った金色の短髪でいつもの笑顔を見せてくれた。
坊ちゃまの手を引いて家に帰った私は彼を部屋着に着替えさせ、おやつの焼き菓子を食べさせながら左手の包帯を交換しようとした。
包帯を外すとそこにはほんのわずかな擦り傷だけがあって、どちらかというと手をひねった痛みの方が強い様子の坊ちゃまを見て私はあることを思いついた。
「坊ちゃま、今日は左手が使いにくいでしょう。服も汚れていますし今から一緒にお風呂に入りましょう」
「えっ、ホルスタインと? そんなのいいよ、ぼくもう10歳だし右手でちゃんと身体を洗えるから!」
「そんなことを言ってはいけません。お身体をちゃんと洗わないと傷口から|黴菌《ばいきん》が入ってしまいますよ。焼き菓子を食べたらすぐに入りましょうね」
「わ、わかったよぉ……」
坊ちゃまが9歳になった頃から一緒にお風呂に入るのはやめていたけど、今日は久しぶりに背中を流してあげたいと思った。
この大陸の辺境にも普及しつつある電動の湯沸かし装置で広々とした浴槽にお湯を張って、浴室が十分に温まったことを確認してから私は坊ちゃまを脱衣所に呼び入れた。
「おいでくださいませ、坊ちゃま。服はそのままこの|籠《かご》にお入れください」
「ありがとう。……本当にいいの?」
「私と坊ちゃまの仲ではありませんか。早く入らないと風邪をひいてしまいますよ?」
「そうだね。それじゃお願いします……」
白い繊維の布で乳牛特有の豊満な身体を包んでいる私に坊ちゃまもしぶしぶといった様子で服を脱いで、私は裸になった彼の手を引いて浴室に入った。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


