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乳牛メイドのホルスタイン あの、かけがえのない日々のこと
第8章 第7話 最期の願い
 坊ちゃまは、立派に生きた。

 今日までちょうど30年の人生を、立派に生き抜いた。


 これが彼の定めであり、私はこの運命を最初から理解していた。

 だけど、だけど……


「坊ちゃま、私を置いていかないでください。私にも後を追わせてください……」

 私は泣いた。

 このまま全身の水分が蒸発して、あの世に行ってしまえればいいのにと思った。



 そして気絶するように眠ってしまった私が目覚めても、坊ちゃまは目を覚まさなかった。

 私にとって、彼にとってどれだけ残酷でも、それだけが現実だった。


 坊ちゃまは死んだ。

 私は彼の人工呼吸器を外し、彼の最期を見届けた。


 私のこれまで54年間の人生は、この日のためにあったのだ。


 坊ちゃまがいなくなっても、私の人生は続いていく。

 最愛の人を失ったこの世界で、私は生きていかなければならない。


 僕がいなくなっても、ホルスタインは幸せに生きて。

 僕を失った悲しみだけに囚われて、僕と過ごした日々を忘れてしまわないで。


 それが、坊ちゃまの最期の願いだったから。
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