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センセイと課外授業
第2章 呼び出し
買い物袋を見て、怪訝そうに首をかしげた。
「か、買い物!」
(焦りすぎて、う、が多かった…恥ずかしい…)
「た、谷本君は…部活帰り?」
「そ。そういや今日話してた集まりのー」
「トシー!!」
そのとき、女の子が走ってきて、トシ君の腕に絡みついた。
(だ、誰!?)
突然のことに驚いていると、女の子ににらみつけられた。
(かわいい…けど恐い…)
「トウコ、絡みつくなよ。」
あきれた声で言ってトシ君がため息をついた。
でも気にせずトウコちゃんが続ける。
「トシ~誰?」
「あ、クラスメイトの一之瀬さんって言って…」
(か、彼女さんだ…彼女…いたんだ…)
私は泣きそうになった。