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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第1章 予感
陽翔は小さい頃から叔母のことが大好きだった。
一人でいることの多かった叔母。
明るい髪の色に露出の多い服装だったと思う。
幼心に綺麗…って感じたことはなんとなく憶えている。
陽翔が小学五年生の時、まだ純粋に叔母のことを姉のように思っていた頃。
夏の日、叔母がこの家に泊まっていた夜。
一緒に寝ようと客間の布団に潜り込んだ。
叔母の身体は柔らかく、とてもいい香りがした。
叔母がどんな格好だったかまでは憶えていない。
なんだか、身体が熱くなって…初めて勃起を自覚したのはあの夜だったと思う。
それからはあんまり密着してはいけないと思った。 でも余計に叔母のことが頭から離れなくなっていった。
六年生に上がると、いろんな知識が入ってくる。
もちろん性に関する知識も例外ではなく、自分も男子なんだと理解すると、叔母は憧れのお姉ちゃんからそれとは違う対象へと変わっていった。
入ってきたばかりの知識は靄のかかった映像となり当時の夢に出てくるようになった。
叔母が妖艶な笑みを浮かべていて、吐息が乱れ、僕の名前を何度も呼んでいた。
その夜、僕は初めて夢精した。
叔母ももう三十を越えたはずだ。
最近仕事を辞めたことも母から聞いている。
艶のある、どこか濡れたような声色…
今日も美しい叔母が微笑みかけてくれる。
昔は平気で抱きつけたのに…
恥ずかしさを隠そうと短い言葉しか出てこない。
ダイニングルームへと向かう叔母の後ろ姿を盗み見ていた。
結奈は姉の差し出すコーヒーを口にして、ほっと息をついた。
ダイニングテーブルはカウンターキッチンに対して垂直な向きに置かれていた。
即ち、繋がるリビングから私と姉は横向きに向かい合って座って見えている。
リビングの陽翔はダイニングに背を向けたロングソファに座っていた。
「それで?…今日はどうしたの?……」
結奈は呼び出しの用件を尋ね、姉が口を開く。
「うん、そうね……ねぇ?…結奈って勉強できたじゃない?……」
それは正しい評価ではなかった。
結奈が勉強し出したのは高校二年生の終わり頃からであって、それまでは赤点常連だったのだから。

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