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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第6章 ご褒美

「姉さん、私も頑張ったんだから鮪多めにお願い……」

叔母は全く動じていない様子だった。

「次は期末テストねぇ……」

「そうだね…でも陽翔は大丈夫じゃないかな…成績落としたらもう勉強教えてやんないって言ってあるから……」

【えっ、そんなこと言ってたっけ?…】

陽翔は驚いて叔母を見つめた。

「あら、勝手にそんなこと決めて…雇い主は私なのに……」

母の言葉に激しく同意する。

「やる気のない子の面倒なんて願い下げよ……」

叔母の言葉に二人の視線が刺さってくる。

【どうなのよって顔をしないでよ…】

「大丈夫だよ…ちゃんと勉強するから……」

「うちの子はやればできる子だから、母さん心配してないわよ…」

「姉さん、それがプレッシャーだって……」

結奈も由紀子も、陽翔を餌に楽しい団欒を過ごした。




時間はその夕食の少し前に遡る…。

目の前をプリっとした尻を揺らし女が歩いていた。

【いい尻してんなぁ…振り向いたら残念なパターンかぁ?…】

そんなことを思いながら、揺れる尻を眺め歩く男は岩田といった。

陽翔の家の前には道を挟んで二階建ての文化住宅といった古びたアパートが建っていた。

岩田は自分の住むアパートへ帰っているだけだった。

【この辺りじゃ見かけたことないな…】

前を歩く女は最後の角を曲がっていく。
同じ方向だった。
女はアパートの向かいの住宅に入っていった。
横顔が見えた。

【おいおい顔もべっぴんじゃないか…】

女はインターフォンを鳴らすことなく家の中へと入っていった。

【この家にあんないい女住んでたか?…】

薄汚れたニッカボッカ、泥にまみれた作業靴。
男は日に焼けた黒い肌にむきっとした筋肉をポロシャツから浮かび上がらせている。
如何にも肉体労働者といった体だった。
カンカンと階段を鳴らして自室へと入っていった。

独り暮らしサイズの冷蔵庫から缶ビールを取り出しごくごくと喉を鳴らすと…ゲプッと息を吐いた。

「横から見る限り乳もわりとあったなぁ…」

そんなことを思いながらテーブルにあったスルメをくちゃくちゃとさせてビールを煽るように喉に流し込んでいった。

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