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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第6章 ご褒美
陽翔へのご褒美と称して及んだ行為。
警戒するのは姉だけと鵜のみにしていた。
向かいのアパートは入り口のドアが道路に面していた。
磨りガラスの格子付きの窓から誰かが覗くなんて思ってもいなかった。
結奈はその事実を知らない。
それを思い知らされるのはまだしばらく先のことだった。
「悪いね、姉さん…お酒までよばれちゃって……」
陽翔の好成績のご褒美だと姉がビールを出してくれた。
酔っぱらうほど飲んでなどいない。
「いいのよ…これからもよろしくって意味だから…」
【姉のこういうところはちょっと恐い……】
「陽翔…そういうことだからしっかり勉強しなさいよ……」
姉の要求を惚けるように陽翔に話を振った。
「結奈さん…何回言わせるの…頑張るって言ってるでしょ…」
陽翔は結奈が酔ったとでも思ったのか、膝に手を伸ばしてきた。
【まったく、今日はお触り無しだって言ってるのに……】
払い除けたりはしない。
ただ、手を重ね押さえる。
「美味しかった…姉さん、ご馳走さま……」
「ぁ…結奈さん…もう帰っちゃうの…」
陽翔は膝から手を引いていく。
「うん、また来週……じゃあ、帰るから……」
結奈はあっさりと席を立った。
「そう?…お寿司少し持って帰る?…」
それは有難いと快くお願いした。
姉がタッパーを取りにキッチンに行くと…
「今日はお触り無しっだって…来週までポケットの中のモノで我慢してなさい……ほんとに見つかるんじゃないよ……」
姉の目を盗んで陽翔に耳打ちした。
「わかってるよ…」
陽翔も囁き返してきた。
二人に玄関まで見送ってもらう。
「じゃあ、二人とも…おやすみ……」
玄関を閉めると振り向き歩き出した。
横目にアパートを見ると、バスの時間だと小走りに角を曲がっていった。

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