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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第9章 触指
「そうだよね…これから何処に行くの?…」
「慌てないの…せっかく車も借りてきたんだから先ずはドライブ楽しも……」
【すぐにでも結奈さんに触りたい……】
車の中はFMが流れてる。
流行りのJ-POPに叔母はハンドルに添えた指でリズムを刻んでいく。
陽翔は会話の糸口を見つけたように話しかける。
「この曲が主題歌のドラマ見てた?…」
「見てたよ…ドラマはいいよね…誰かがちゃんと伝えてくれて……」
【そうだよね…リアルは自分で言わなきゃ伝わらない…】
ウインカーの音がした。
道路の看板が通過していく。
【高速?…】
やはり車は高速の入口を通過していった。
「見て陽翔…海だよ…やっぱりドライブは海岸線だよね……」
「うわぁ…綺麗…」
天気は良好、降り注ぐ夏の太陽の光が波に反射していた。
「少しは煩悩消えた?……」
見透かされている。
卑猥なことばかり考えていたのはバレていたようで恥ずかしい。
「…ぅ、消えないよ…」
正直に言ってみる。
「そうだよね……ちょっと窓開けるよ……」
潮の香りが車内に流れ込んできた。
叔母の髪が風に靡く。
サングラスを外して一瞬こっちを視て微笑みかけた。
【綺麗…結奈さん…。こんな車まで借りてくれて、ご褒美を与えてくれて……僕は結奈さんにとってどんな存在?…… 】
ほんと、リアルは都合よく誰か伝えてくれたりしない。
「はぁ…気持ちいい……」
結奈はそう呟いて窓を上げていった。
高速を降りても車は海岸線を走っていく。
「陽翔…お腹空いてる?…少し早いけどお昼にしよっか……」
カーナビの画面の時計は、11:45を表示していた。
「いいよ…どこか近くにお店あるかな?…」
「ちゃんとリサーチ済みだよ……せっかく陽翔とデートなんだから……」
照れくさそうに海に視線を走らせる。
普通は男がデートの段取り組むもんだよな。
それなのにエッチなことばかり考えていた。
やはり叔母にとっては子供なんだろう。
今はくよくよしてても仕方がない。
「楽しみ…」
「ほら、見えてきた……あのレストラン……」
結奈がハンドルを切り、車は駐車場に入っていった。

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