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路地裏文化研究会
第4章 歓迎会の朝
 部屋に戻ってパンティを穿き替えました。しばらく前にまとめ買いしていた、ごくごく普通な白いパンティです。薄い透明の袋を手に取り、端のシールをそっと剥がすとパリッと音がして袋が開き、中からきれいに折りたたまれた新品のパンティを取り出します。広げてみると、すべすべした布の感触と、かすかに匂う香る新品の匂い。わたしはその匂いを深く吸い込みました。

 「いってらっしゃい。番号覚えた? 忘れちゃったら電話してくれたら開けてあげるからね」

 おばさんに声を掛けられてアパートを後にします。今日は午前中二コマ、午後に一コマ。午後の講義が終わったら文華堂書店に向かう予定です。アパートから駅まで五分、電車で三駅、駅から十分ほどでわたしが通う〇〇女子大に着きます。

 学内の食堂でお昼を食べて、午後の講義へ。このコマさえ選択しなければ、もう研究会に参加できていたのに…。広い階段教室の後ろのほうで、つい、そんなことを思ってしまっていました。腕時計を何度見たことでしょう。落ち着かなきゃダメよ…と自分に言い聞かせながら、黒板の文字をノートに写します。写してはいるけど、ただ、写しているだけ…。

 時間の終わりを告げるブザーが鳴り、先生が教室を出て行きます。わたしもノートや筆入れをカバンにしまい席を立ちました。いざ、研究会の会場へ…。

 キャンパスを出て商店街を抜けていくと。文華堂書店が見えてきました。ガラス戸の内側には濃い紺色のカーテンが引かれています。近づいてそっと戸を引きます。中村さんに言われていたとおり、鍵が掛かっていませんでした。いつものように鈴の音が鳴りました。今日はやけに大きく聞こえました。カーテンをくぐって、鈴の音が鳴らないように戸をそっと閉めました。店内は薄暗く、紙とインクの匂いが、いつもより濃く感じられました。

 「ごめんください…」

 帳場から声を掛けました。

 「いらっしゃい。お待ちしていましたよ」

 帳場の奥から見えた細い階段の上から声が聞こえました。ぎし、ぎしと音がして中村さんが下りてきました。

 「どうぞ二階へ。みんな、揃っていますから」

 帳場からの上り口には靴が並んでいます。わたしも靴を脱いで向きを変えて揃えると、中村さんに続いて軋む階段を一段ずつ上がっていきました。階段を上りきると襖があって、その向こうにおじさんたちが集まっているようでした。
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