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路地裏文化研究会
第8章 宴のあとで
 「ん…お目覚めかな」

 中村さんの声がしました。わたしは布団の上で裸のままでいました。慌ててからだを丸めました。

 「楽しかったよ…」

 中村さんの遠慮がちな気配が、さっきまでのことが夢や幻想では無いことを物語っていました。ひそかに期待していたこととは言え、やっぱり現実のことだったのだと悟りました。恥ずかしさが身体じゅうにこみ上げてきます。今さらからだを丸めてみても、わたしのすべてをおじさんたちに知られてしまったのだと思いました。わたしは返す言葉もないまま、身を固くしていました。

 「一応ね、タオルで拭いて綺麗にしてあげたつもりなんだけどね…。お風呂も沸かしてあるから、よかったら入っていく?」

 おじさんたちの体液を身体に浴びた記憶がよみがえりました。頭がハッキリしていくにつれて、からだのあちこちが疼き始めました。妄想していたことが現実になったことを、いよいよわたしに思い知らせているようでした。お股の間がひりひりするような、じんじんするような感じがしています。

 わたしは平静を装ってききました。

 「すみません。わたしだけ眠ってしまっていたみたいで。あの、ほかの皆さんは?…」
 「ああ、みんな、もう帰ったよ。30分くらい前かな。みんな感激してたよ…心底ね。もちろんボクも含めて…」

 中村さんが少しきまり悪そうに笑いました。今さらながら、初めてのセックスも経験して…処女を喪失してしまったのでした。それも、一度に四人のおじさんを相手に…。これって、『乱交』かもしれませんよね。”かもしれない”どころではなく『乱交』そのもの…。泣いたり喚いたりすることもなく…。妄想するしかなかったいろいろなことが満たされたはずではあるのですが、いざ現実になってみると、たまらなく恥ずかしく、戸惑い、そして自分を否定したくなりました。
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