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路地裏文化研究会
第1章 プロローグ
そして、わたしは一人暮らしをいいことに、日々、本を読み耽っては妄想の世界を膨らませているのです…。
段ボール箱は、2つ目になりました。結構、大き目の箱だったのに、1つでは収まらなくなりました。いつかこのアパートを出て行くときには、何とかしなければなりません。きっと扱いに困ることでしょう。わたしがこの手の本に初めて出逢ったのも、中学校からの帰り道の空き地に打ち捨てられた段ボール箱でしたから…。
わたしの実家には、庭の隅にドラム缶が置いてあって、ちょっとしたゴミはそこで燃やしてしまっていました。田舎だったらたやすいことでも、都会では難しそうです。こまめに捨てればいいのかもしれませんけど、たまに”このゴミは今日は回収日ではありません”などと書かれた紙が貼ってあるゴミ袋を見かけることもあります。それほど処理に困るくらいなら、いっそのこと、この都会で暮らし続ければいい…なんていうことまで思ったりもしながら、就職活動を意識し始めたのでした。
そんな頃、本を買った後に立ち寄る喫茶店に置かれていた地域情報誌を手に取りました。わたしの行動のカモフラージュの一環だったのですが、何気なくめくったページに小さな記事を見つけました。
【路地裏文化研究会は、古い街角や裏通りで建築や風俗を巡りながら、地域の歴史や文化を探訪する会です。初心者歓迎で、夜間の見学や隠れた名所の調査も行います。年齢・職業は問いません。街歩きや文化探訪に興味のある方はぜひご参加ください。連絡先 △△町△丁目 文華堂書店 中村】
段ボール箱は、2つ目になりました。結構、大き目の箱だったのに、1つでは収まらなくなりました。いつかこのアパートを出て行くときには、何とかしなければなりません。きっと扱いに困ることでしょう。わたしがこの手の本に初めて出逢ったのも、中学校からの帰り道の空き地に打ち捨てられた段ボール箱でしたから…。
わたしの実家には、庭の隅にドラム缶が置いてあって、ちょっとしたゴミはそこで燃やしてしまっていました。田舎だったらたやすいことでも、都会では難しそうです。こまめに捨てればいいのかもしれませんけど、たまに”このゴミは今日は回収日ではありません”などと書かれた紙が貼ってあるゴミ袋を見かけることもあります。それほど処理に困るくらいなら、いっそのこと、この都会で暮らし続ければいい…なんていうことまで思ったりもしながら、就職活動を意識し始めたのでした。
そんな頃、本を買った後に立ち寄る喫茶店に置かれていた地域情報誌を手に取りました。わたしの行動のカモフラージュの一環だったのですが、何気なくめくったページに小さな記事を見つけました。
【路地裏文化研究会は、古い街角や裏通りで建築や風俗を巡りながら、地域の歴史や文化を探訪する会です。初心者歓迎で、夜間の見学や隠れた名所の調査も行います。年齢・職業は問いません。街歩きや文化探訪に興味のある方はぜひご参加ください。連絡先 △△町△丁目 文華堂書店 中村】

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