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夜空に煌めくアラベスク
第9章 いて座の女
突然、背後から「大丈夫ですか?」と声を掛けられて、驚いて振り向いてみると、人懐っこい笑顔のバイトくんが天然水のペットボトルを手にして立っていた。
「あら、あなたは二次会に行かなかったの?」
「貧乏学生ですからね
一次会はスーパーが全額負担してくれたので、遠慮なく飲み食いしましたけど、二次会は実費だと言うんで退散してきました」
飲み過ぎて辛いんでしょ?水を飲んだ方がいいですよと、バイトくんは手にした天然水のペットボトルを無理やり美登里に握らせた。
「ありがとう…ちょうど喉が渇いていたのよ」
ペットボトルを受け取り、ゴクゴクっと美味しそうに喉を鳴らして水を喉に流し込んだ。
「美登里さんって、酔っちゃうとますます色気が増すんですね」
そこに座るのが当然のように、バイトくんは美登里の隣に腰を降ろして至近距離で美登里を見つめた。
「またまたぁ~、調子がいいんだから
誉めてくれたって何もでませんよ」
彼に見つめられて、いつもと調子が狂ってしまって、美登里は彼の視線から逃げるように横を向いた。
「いや、お世辞じゃないですよ
本当に美登里さんはチャーミングだし、素敵な女性です」
こっちを向いてくださいよと言わんばかりに、彼の手が美登里の肩を抱いた。

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