この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜空に煌めくアラベスク
第9章 いて座の女
「好きです、付き合って下さい」
そんな風にいきなり告白されたものだから驚いて彼の方を見た。
「私、職場では23歳って誤魔化しているけれど、本当は26歳なの。少しでも若く見られたいからサバを読んでるから、あなたより5歳も歳上なのよ。
それにね結婚もしているし…」
ほら、見える?と美登里は左手の薬指を彼の前にかざした。
「ええ、そんなの関係ないです」
チラッと左手の薬指に光っている指輪を確認したけれど、彼は動じない。
「それにほら、私、子供もいるのよ」
「それも知っています」
どうやら彼は美登里の事が好きで、スーパーの従業員たちに根掘り葉掘り美登里の事を聞き回っていたらしい。
『1回ぐらいイイかな…』
酔っていたせいもあり、こんな風に真っ正面から告白されたのも初めてだったので、美登里はドキドキしてしまってOKしてしまった。
OKしてしまったのは、彼には夫のない雰囲気があったし、それにちょっと理想のタイプというか、美登里も彼に対して好意を抱いていたのかもしれない。
「でも、ここでこうしてお話をしているのもデートって言えなくもないわよね」
あくまでも美登里は人妻であり、一児の母でもあるので、学生時代のように時間を作って遊び呆けるつもりはなかった。
一番心配してたのが話が合うかって事だったのだが、彼がわりとしっかり屋さんみたいで、結構話も合って気に入ってしまった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


