この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜空に煌めくアラベスク
第11章 みずがめ座の女
「成田さん、彼女は?居るわよねぇ?」
藍子は思いきって気になることを訊ねてみた。
こんないい男の彼女って幸せだろうなぁと思ったからだ。
「いえ、3ヶ月前まではいたんですが…今はフリーですよ」
「別れたってことですか?喧嘩しちゃった?もしかして成田さんの二股?」
彼がフリーだと知って、なんだか嬉しくなってしまい、別れの原因を茶化してみた。
「喧嘩したって言うよりも、僕がっていうより彼女の方が二股していたんだよ…」
「まぁ、こんな素敵な男と付き合っておきながら、二股だなんて…」
「だらしない女でね…後片付けはしないし、掃除も十分しない女だった…」
「でも、その彼女とはセックスの相性は良かったんでしょ?」
「ああ、最初の頃は甘えるのが上手でね。
だけど、体を重ねる度、だんだん本性を見せ始めた…
だらしなさを注意したら大喧嘩になっちゃって…
叱らなければ二股もせずに、今ごろは結婚していたかもしれない…」
「そうだったんですか…そして今は彼女にもう未練は無いの?」
「ああ、未練はないよ…っていうか、さっきから何だよ。君の相談に乗るつもりが、こちらの身の上話になっているじゃないか」
「うふふ…本当ね。でも、成田さんには、きちんとした女でなければダメだとわかって良かったわ…
私も成田さんに嫌われないように気をつけなきゃ…
ねえ、彼女がいないんだから、不便してるんじゃありません?」
藍子は成田を見つめながら、彼の反応を探るように小さい声でさりげなくそう言った。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


