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夜空に煌めくアラベスク
第12章 うお座の女

強気な発言をしていた割に男は弱かった。
三番勝負をしたが、三戦とも佐代子の圧勝であった。

「おばさん、強すぎるよ」

意気消沈したのか彼の声は弱々しかった。

「当たり前よ、年期が違うもの。
それと、私はおばさんと呼ぶのはやめてよね
佐代子という名があるんだから」

「ごめんなさい…佐代子さん…いい名前ですね」

「今頃おべんちゃらを言ったって賭けは賭けなんだから、ちゃんと坊やを私の好きなようにさせてもらうわよ」

「佐代子さんこそ僕をガキ扱いするのはやめてくださいよ」

「あら…じゃあ、ちゃんと名乗りなさいな」

「僕は陽介、浅村陽介といいます」

「陽介くんかぁ…あなたこそいい名前だわ
ルックスもそんなに悪くないし、ギターも上手だからモテモテでしょ?」

「モテるのはボーカルだけですよ。ファンはボーカルだけが目当てで、僕たちバンドのメンバーには目もくれないんだから」

「じゃあ…あなたに目をつけた私は貴重なファンの一人ね」

「えっ?」

「私…あなたに惚れちゃったかもよ」

「またまたぁ!僕を子供扱いしてたくせに…
現に僕と佐代子さんとでは親子みたいなものでしょ」

近親相姦する親子だっているんだもの、セックスに年齢は関係ないと思うのよね
そう言って佐代子は陽介に抱きついてきた。

「肝心なことを忘れてますよ」

「あら?なにかしら?」

要は僕のコイツが勃起しないと契約は成り立たないってことですよ

そう言って陽介はズボンを降ろした。
ほら、全然反応していないでしょ?とトランクスの股間が萎んでいることをアピールした。

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