この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜空に煌めくアラベスク
第6章 おとめ座の女
リアルで出会うことなんて考えてもみなかった祥子は、執拗にデートに誘ってくる男たちとは「ごめんなさい」とチャットから降りていただいたけれど、武志だけはそのような話を持ち出さずに、パソコンの画面の中だけで仲良く会話を続けてくれた。
『あなたも他の男たちと同じなのね』
潮時かなぁ…そろそろ武志とも切れなければいけないのかと思うと、ポロポロと涙が溢れた。
- えっ?何?泣いているの?俺、そんなに泣かすようなことを言ったっけ? -
祥子の涙を見てパソコン画面の中の武志は狼狽えた。
「ううん…違うの…あなたに会いたいけど…会えば私みたいな女とは付き合えないって拒絶されるのがわかっているから怖くて…」
- なぁ~んだ、そんなことか、大丈夫、お見合いじゃないんだし、友達としてリアルに会いたいだけだから -
友達として?
あなたはそうでも、私は…あなたに恋しているから、そんなにラフに会えない…
- いつまでもチャットフレンドでいるのがしんどいんだよ…
まるで、AIの虚像と話してるみたいでさ…
な、頼むよ…一度だけでもいいから会って欲しいんだ -
彼の執拗な誘いに断りきれなくて、ついに祥子は武志と会ってみることにした。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


