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夜空に煌めくアラベスク
第8章 さそり座の女
「肉料理にはやっぱり赤ワインでしょ」
そう言って彼に勧められてボトルのほとんどを呑んでしまった。
彼は「僕は車を運転するから」と言ってノンアルコールのビールで我慢してくれた。
すっかり酔ってしまって、どんな会話をしたのかも定かではなかった。
ステーキハウスを出る頃には、すっかり酔いが回ってしまって千鳥足になっていた。
それから車を走らせること小一時間…
酔いのせいで安祐美はこっくりこっくりとうたた寝をしていた。
「さあ、着きましたよ」
彼に肩を揺すられて目を覚ますと、そこはラブホテルの駐車場だった。
「えっ?あ、あの…」
「やだなあ…安祐美さんから二人っきりになれるところがいいって言い出したんですよ」
「えっ?私ったら、そんなことを?」
言ったのかどうかさえあやふやだった。
でも、酔いに任せてラブホテルに行きたいと言い出したと言うのもうなづけた。
なにせ、安祐美は超がつくほど助平な女で、三度の飯よりもセックスが好きだったからである。
でも、そんな自分をさらけ出して嫌われやしないかしらと、安祐美はラブホテルの部屋の前で躊躇してしまった。
「やはりお互いが気に入って夫婦生活をするとなったら、体の相性は大事ですからね」
そう言って肩を抱かれて、半ば強引に部屋に連れ込まれた。

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