この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
『春の嵐』
第4章 心美
郁美と里奈は、女子には声を掛けなかった。女子の多数は恵樹と近い。確かに、心美には良い感情を持っていないとしても、今回の陰謀を聞いて、恵樹に密告して、恵樹の気を引こうとする女子が出ないとは限らない。
特に、香菜、早苗の受験組は恵樹と近い。
あと、受験組ではないけど、恵樹と幼馴染の美咲も危険だと判断していた。
誘っても良さそうなのは・・・。朋華。
心美の抜け駆けを一番、不愉快そうに見ていたのは朋華だった。心美と朋華は、もともと仲は悪くはなかったし、二人は似ていた。性格もスタイルも。違ったのは、陽キャの朋華、陰キャの心美。
その陰キャな部分が抜け駆けという行為に走らせた。恵樹のことがあってから不仲になった二人。
今、心美を陥れる陰謀を朋華に話しても大丈夫・・・。そして、もともと仲が良かった朋華も仲直りしたいと言えば、心美は警戒心を弛めると計算した郁美。そして、里奈。
郁美と里奈の二人が、朋華に話しできるのは、校内だけ。帰る方向は違う。ホームルームの後、里奈が朋華に声を掛けた。
「ちょっと話したいことがあるんだけど」
朋華には、何となく嫌な予感がした。というのも、匡彦と智輝の話を聞いていたこともあった。心美に対して朋華も良い感情は持っていないけど、二人の話の内容は、犯罪だと思った。まして、揉み消しまで学校に働きかけるという内容・・・。
そこで名前が出ていたのは、男子ばかりだった。竜馬、駿介、金太、貫太郎、林太郎。クラスの多数の男子の名前。それらの男子が心美をシェアする・・・。駿介が変態なことは有名だった。
幼稚園時代にすでに梨々香にしたことを聞いて知っている朋華・・・。その駿介が主犯格ということは、どんな内容なのか、容易に察することができた。
そして、竜馬と駿介、郁美、里奈の四人の醸す空気がいつもと異質だと感じていた。駿介と郁美は、陸上という共通の関心事があるとはいえ、そこに竜馬と里奈が加わるのは違和感があった。
ただ、郁美と里奈が仲が良いのは周知の事実。要するに違和感は、竜馬の存在。でも、朋華は気が付いた・・・。数か月前。心美が言っていた言葉。
「竜馬にコクられたの。タイプじゃないのに」
そして、苦笑した心美。朋華にもその気持ちは分かった。いつも一言多い竜馬。黙っていればモテる要素は多いけど、朋華もタイプではなかったから、理解できた。
特に、香菜、早苗の受験組は恵樹と近い。
あと、受験組ではないけど、恵樹と幼馴染の美咲も危険だと判断していた。
誘っても良さそうなのは・・・。朋華。
心美の抜け駆けを一番、不愉快そうに見ていたのは朋華だった。心美と朋華は、もともと仲は悪くはなかったし、二人は似ていた。性格もスタイルも。違ったのは、陽キャの朋華、陰キャの心美。
その陰キャな部分が抜け駆けという行為に走らせた。恵樹のことがあってから不仲になった二人。
今、心美を陥れる陰謀を朋華に話しても大丈夫・・・。そして、もともと仲が良かった朋華も仲直りしたいと言えば、心美は警戒心を弛めると計算した郁美。そして、里奈。
郁美と里奈の二人が、朋華に話しできるのは、校内だけ。帰る方向は違う。ホームルームの後、里奈が朋華に声を掛けた。
「ちょっと話したいことがあるんだけど」
朋華には、何となく嫌な予感がした。というのも、匡彦と智輝の話を聞いていたこともあった。心美に対して朋華も良い感情は持っていないけど、二人の話の内容は、犯罪だと思った。まして、揉み消しまで学校に働きかけるという内容・・・。
そこで名前が出ていたのは、男子ばかりだった。竜馬、駿介、金太、貫太郎、林太郎。クラスの多数の男子の名前。それらの男子が心美をシェアする・・・。駿介が変態なことは有名だった。
幼稚園時代にすでに梨々香にしたことを聞いて知っている朋華・・・。その駿介が主犯格ということは、どんな内容なのか、容易に察することができた。
そして、竜馬と駿介、郁美、里奈の四人の醸す空気がいつもと異質だと感じていた。駿介と郁美は、陸上という共通の関心事があるとはいえ、そこに竜馬と里奈が加わるのは違和感があった。
ただ、郁美と里奈が仲が良いのは周知の事実。要するに違和感は、竜馬の存在。でも、朋華は気が付いた・・・。数か月前。心美が言っていた言葉。
「竜馬にコクられたの。タイプじゃないのに」
そして、苦笑した心美。朋華にもその気持ちは分かった。いつも一言多い竜馬。黙っていればモテる要素は多いけど、朋華もタイプではなかったから、理解できた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


