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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第4章 心美
それでも、リーダー格というか、郁美が理解し、里奈も頷く様子だし、朋華も、大きく頷いていた。男子でも慶克は理解できている様子だった。

「ま、そういうものなのか・・・」

智輝が自説を引っ込めると、微妙な空気が流れた。郁美も里奈も朋華も、恵樹に何かと助けてもらったこともあったから、理解しやすかったということもあるかもしれない。恵樹の言葉で、徐々に反心美連合という感じだった寄せあい所帯の悪グループの結束が壊れた。特に、郁美も里奈も、勝手に心美が抜け駆けしたと思い込んでいただけで、そうではなかったとわかった時点で、心美に対する悪感情は霧散してしまっていた。

残された感情は、男たちの『やりたい』という感情というか、願望。

しかし、転校した心美にどうやって接触するのか?心美の住むマンションに押し掛けても、女子の協力がなければ無理。

そんな状況の中、校門に向かって歩いてくる男の姿が。

横浪詮泰。担任が自分のクラスの生徒たちが駄弁っているところに現れた。

「おい。何をしている。さっさと帰らんか!」

声を掛けた。

「先生。富岡が転校したと聞いたのですが」

竜馬が横浪に訊いた。

「そうだ。知っていたのか?」

自分からは一言もそのことについて触れていないだけに、軽く驚く横浪。

「今しがた、そういう情報が入ったので」

そう、匡彦が小学校の日比野教頭から聞いたのだが、それは伏せて、そういう言い方をした。

「なかなかいい情報網を持っているようだな。理由も知っているのか?」

横浪が訊いた。

「それがわからないのですが、先生は、知っているのですか?」

竜馬が訊き返した。

「それは当然、知っている。転勤だ」

横浪が淡々と答えたが、竜馬も駿介、郁美、里奈・・・。その他も怪訝な顔だった。それは、心美の親は揃って医師で、外科医と内科医だったはず・・・。転勤?確か、公立病院。国立病院なら転勤はあるが、確か、市立病院のはず・・・。転勤なんてあるのか?

心美の親に関する情報を持っている生徒ほど、怪訝さが増した。

「というのは建前で、ある意味、退学だ。知っての通り、不登校が長くて、卒業に必要な出席日数に達しない。だから、公立中学で卒業ということになった」

横浪が説明したが、嘘だと気が付いたのは朋華。内部進学ならともかく、受験して他校に行く出席日数はクリアできているはず。
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