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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第6章 引越
心美の住むマンションに向かった郁美、里奈、竜馬、駿介たち。

歩いて三十分もかからない。たどり着いた郁美たちは、エントランスを入る。そこには集合ポストと、オートロックの操作盤。

心美の住む部屋番号は誰も知らない。

集合ポストを確認した。しかし、『富岡』という名前はない。ただ、空白の部屋が一つあった。

竜馬が、

「ここじゃないか?」

と、誰に訊くでもなく話すと、

「みたいだな。退学して引っ越したということかな」

と、答えたのは駿介。

「っていうことは、稲葉は知っていたんじゃないのか?」

貫太郎が竜馬や郁美の顔を見ながら言った。

「だよな。彼女が引っ越したことを知らないはずがないぜ」

駿介が言うと、

「そうだよな。宿題や授業ノートを見せていた仲なら、引っ越したことくらい伝えるよな」

と、竜馬も同意した。

「稲葉のヤツ、知っていて黙っていたのか!」

気の短い貫太郎が怒り出した。

「どうかしら?もうテストも終わったし、心美って卑怯だから、テスト前は仲良くして、授業ノートを見せてもらって勉強して、終わったら、それっきりとか普通にあると思うわ」

心美が嫌いで、恵樹には好意のある郁美が言った。

「そうだよな。心美って要領がいいからムカつくんだよ」

竜馬が苦々しく言った。

「そういえば、稲葉も受験して、どこか他に進学するんだろ?」

駿介が言うと、

「そうだよ。知らないのか?」

と、竜馬が呆れた。

「稲葉、富岡、川崎、岩松、本庄、宇垣・・・。何人、いなくなるんだ?」

貫太郎が言うと、

「わたしも他校進学よ」

と、里奈が言うと、

「そう。わたしも」

と、郁美も続いた。

「えっ?そうなのか?」

驚く貫太郎、駿介。

「わたしは陸上を極めたいから。ここじゃ極められないわ」

郁美が言うと、

「わたしは単に、この学校が嫌いだから・・・」

と、里奈が続いた。

「嫌い?」

まったく不満がない駿介が驚いたが、流れる微妙な空気。

「梨々香も朋華も香菜も早苗も女子は半数以上、他の高校に進学するわよ」

と、里奈が笑った。

「そうね。残る方が少ないと思う。穂香と美咲、香帆子は残ると思うけど」

郁美もそう言って笑った。
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