この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第6章 引越
心美の住むマンションに向かった郁美、里奈、竜馬、駿介たち。
歩いて三十分もかからない。たどり着いた郁美たちは、エントランスを入る。そこには集合ポストと、オートロックの操作盤。
心美の住む部屋番号は誰も知らない。
集合ポストを確認した。しかし、『富岡』という名前はない。ただ、空白の部屋が一つあった。
竜馬が、
「ここじゃないか?」
と、誰に訊くでもなく話すと、
「みたいだな。退学して引っ越したということかな」
と、答えたのは駿介。
「っていうことは、稲葉は知っていたんじゃないのか?」
貫太郎が竜馬や郁美の顔を見ながら言った。
「だよな。彼女が引っ越したことを知らないはずがないぜ」
駿介が言うと、
「そうだよな。宿題や授業ノートを見せていた仲なら、引っ越したことくらい伝えるよな」
と、竜馬も同意した。
「稲葉のヤツ、知っていて黙っていたのか!」
気の短い貫太郎が怒り出した。
「どうかしら?もうテストも終わったし、心美って卑怯だから、テスト前は仲良くして、授業ノートを見せてもらって勉強して、終わったら、それっきりとか普通にあると思うわ」
心美が嫌いで、恵樹には好意のある郁美が言った。
「そうだよな。心美って要領がいいからムカつくんだよ」
竜馬が苦々しく言った。
「そういえば、稲葉も受験して、どこか他に進学するんだろ?」
駿介が言うと、
「そうだよ。知らないのか?」
と、竜馬が呆れた。
「稲葉、富岡、川崎、岩松、本庄、宇垣・・・。何人、いなくなるんだ?」
貫太郎が言うと、
「わたしも他校進学よ」
と、里奈が言うと、
「そう。わたしも」
と、郁美も続いた。
「えっ?そうなのか?」
驚く貫太郎、駿介。
「わたしは陸上を極めたいから。ここじゃ極められないわ」
郁美が言うと、
「わたしは単に、この学校が嫌いだから・・・」
と、里奈が続いた。
「嫌い?」
まったく不満がない駿介が驚いたが、流れる微妙な空気。
「梨々香も朋華も香菜も早苗も女子は半数以上、他の高校に進学するわよ」
と、里奈が笑った。
「そうね。残る方が少ないと思う。穂香と美咲、香帆子は残ると思うけど」
郁美もそう言って笑った。
歩いて三十分もかからない。たどり着いた郁美たちは、エントランスを入る。そこには集合ポストと、オートロックの操作盤。
心美の住む部屋番号は誰も知らない。
集合ポストを確認した。しかし、『富岡』という名前はない。ただ、空白の部屋が一つあった。
竜馬が、
「ここじゃないか?」
と、誰に訊くでもなく話すと、
「みたいだな。退学して引っ越したということかな」
と、答えたのは駿介。
「っていうことは、稲葉は知っていたんじゃないのか?」
貫太郎が竜馬や郁美の顔を見ながら言った。
「だよな。彼女が引っ越したことを知らないはずがないぜ」
駿介が言うと、
「そうだよな。宿題や授業ノートを見せていた仲なら、引っ越したことくらい伝えるよな」
と、竜馬も同意した。
「稲葉のヤツ、知っていて黙っていたのか!」
気の短い貫太郎が怒り出した。
「どうかしら?もうテストも終わったし、心美って卑怯だから、テスト前は仲良くして、授業ノートを見せてもらって勉強して、終わったら、それっきりとか普通にあると思うわ」
心美が嫌いで、恵樹には好意のある郁美が言った。
「そうだよな。心美って要領がいいからムカつくんだよ」
竜馬が苦々しく言った。
「そういえば、稲葉も受験して、どこか他に進学するんだろ?」
駿介が言うと、
「そうだよ。知らないのか?」
と、竜馬が呆れた。
「稲葉、富岡、川崎、岩松、本庄、宇垣・・・。何人、いなくなるんだ?」
貫太郎が言うと、
「わたしも他校進学よ」
と、里奈が言うと、
「そう。わたしも」
と、郁美も続いた。
「えっ?そうなのか?」
驚く貫太郎、駿介。
「わたしは陸上を極めたいから。ここじゃ極められないわ」
郁美が言うと、
「わたしは単に、この学校が嫌いだから・・・」
と、里奈が続いた。
「嫌い?」
まったく不満がない駿介が驚いたが、流れる微妙な空気。
「梨々香も朋華も香菜も早苗も女子は半数以上、他の高校に進学するわよ」
と、里奈が笑った。
「そうね。残る方が少ないと思う。穂香と美咲、香帆子は残ると思うけど」
郁美もそう言って笑った。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


