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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
心美のいないマンションを後にした郁美や里奈、駿介、竜馬などの集団。そのまま、解散ということで駅に向かう者、バスの停留所に向かう者、人それぞれ。分散した。
そして、次の日。学校では心美が退学したこと。そして、引っ越した情報が拡散した。
「あと数日なのに、退学したって・・・」
「どういうことなの?」
他のクラスにまで噂は広がった。当然、過去にクラスが一緒だった生徒もいるのだから、騒ぎは広がるのも無理はなかった。
「郁美と里奈が・・・」
イジメをしていたと見做されている二人は批判の的に。他にも、竜馬へも厳しい視線はあった。竜馬がラブレターを渡して、告白したことは知っている人は知っていた。
何より竜馬自身が、告白することを周囲の男子に話していた。それくらい自信があったのだろう。確かに、竜馬は背も高く、スポーツもできて、成績も悪くはないし、顔立ちも整っていた。モテて当然という感じだった。だからこその慢心。
しかし、心美には通用しなかった。小学校からの長い時間を一緒に過ごしてきただけに、中学入試で入ってきた外部の女子とは違った。歪な性格や傲慢さ、一言多くて人を傷つけるところなど、心美には外見やスポーツができるとか、成績がいいとか、そういうこと以外の部分で却下されてしまった。
外部から来た女子や内部でも外見だけで判断する女子にチヤホヤされ、増上慢になっていた竜馬に鉄槌を落とした心美。その代償は高かった。竜馬が意中だった女子からは反対に、
「なに、あの増上慢」
と、批判され、小学校以来の天敵、郁美や里奈に、ここぞとばかりに叩かれた。とはいえ、郁美も里奈も心美が恵樹と近しいことは知っていた。だからこそ、郁美と里奈が批判の的になったという点もあった。
小学校以来の仲間なのに庇わないうえに、ここぞとばかり叩く姿勢は、いろいろな波紋を招いた。
そして、心美の退学。郁美も里奈も批判されていたが、その陰で、感情を揺さぶられていたのは、梨々香。
恵樹と香菜と早苗の受験に関する話も受験も終わり、それぞれに進学が決まり、恵樹と繋がっていた心美も退学し、恵樹の周りに誰もいないのを見て、梨々香が恵樹に視線を注いだ。
その視線に気が付いた恵樹。梨々香を見た。顎と視線で廊下を指す梨々香。懐かしい動き。
小学校の低学年の頃、梨々香はこうやって恵樹に合図していた。
そして、次の日。学校では心美が退学したこと。そして、引っ越した情報が拡散した。
「あと数日なのに、退学したって・・・」
「どういうことなの?」
他のクラスにまで噂は広がった。当然、過去にクラスが一緒だった生徒もいるのだから、騒ぎは広がるのも無理はなかった。
「郁美と里奈が・・・」
イジメをしていたと見做されている二人は批判の的に。他にも、竜馬へも厳しい視線はあった。竜馬がラブレターを渡して、告白したことは知っている人は知っていた。
何より竜馬自身が、告白することを周囲の男子に話していた。それくらい自信があったのだろう。確かに、竜馬は背も高く、スポーツもできて、成績も悪くはないし、顔立ちも整っていた。モテて当然という感じだった。だからこその慢心。
しかし、心美には通用しなかった。小学校からの長い時間を一緒に過ごしてきただけに、中学入試で入ってきた外部の女子とは違った。歪な性格や傲慢さ、一言多くて人を傷つけるところなど、心美には外見やスポーツができるとか、成績がいいとか、そういうこと以外の部分で却下されてしまった。
外部から来た女子や内部でも外見だけで判断する女子にチヤホヤされ、増上慢になっていた竜馬に鉄槌を落とした心美。その代償は高かった。竜馬が意中だった女子からは反対に、
「なに、あの増上慢」
と、批判され、小学校以来の天敵、郁美や里奈に、ここぞとばかりに叩かれた。とはいえ、郁美も里奈も心美が恵樹と近しいことは知っていた。だからこそ、郁美と里奈が批判の的になったという点もあった。
小学校以来の仲間なのに庇わないうえに、ここぞとばかり叩く姿勢は、いろいろな波紋を招いた。
そして、心美の退学。郁美も里奈も批判されていたが、その陰で、感情を揺さぶられていたのは、梨々香。
恵樹と香菜と早苗の受験に関する話も受験も終わり、それぞれに進学が決まり、恵樹と繋がっていた心美も退学し、恵樹の周りに誰もいないのを見て、梨々香が恵樹に視線を注いだ。
その視線に気が付いた恵樹。梨々香を見た。顎と視線で廊下を指す梨々香。懐かしい動き。
小学校の低学年の頃、梨々香はこうやって恵樹に合図していた。

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