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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
朋華が睨む理由は、それこそ、先ほどの様子を見て怒っていると梨々香には想像できた。そもそも、仲が良いわけでもない朋華と梨々香。でも、今更、何もないのに睨んでくるはずはない。あるとすれば、それしか思い当たらなかった。
まさか・・・。でも、それしかない。確かに、自分と恵樹が教室に戻ってきた後、朋華が教室に駆け込んだことは、わかっていた。
図工準備室の様子やその裏側の様子を思い出す梨々香。廊下を歩いてくる音がするまで、目を閉じてキスをしていた・・・。様子を思い出すも何も、目を閉じていたから。
でも、音は・・・。廊下を歩いてくる音がするまで、無音。少なくとも、気が付くような音はしなかった。そう、近づく音がすれば、あの状態なら聞こえる。
絶対に誰も近づいていない・・・。なのに、なぜ?
梨々香にはわからなかった。
そう、誰も近づいてこなかった。なぜなら、朋華はそこに二人より先に来ていたから。卒業まで残りはわずか。絵を描くことが好きだった朋華。というより、ここの女子はみんな絵を描くことが好き。そうではないのは、梨々香くらい。梨々香は、絵より体操。身体を動かすことが好きだった。だから、梨々香にとって図工準備室は、人の気配の少ない密会場所。でも、絵を描くことが好きだった朋華にとっては思い出の場所。小学校時代、ここで絵を描いていた。図工室は鍵がかかっているが、図工準備室はなぜか、鍵がかかっていなかった。たぶん、描いた絵を干したり、加筆したりする児童が自由に入れるように鍵がかかっていなかったのかもしれない。でも、そんなに度々入室する部屋ではなかったから、梨々香にとっては恵樹との密会の場所にもなった。そして、ここで小学校の低学年の頃、何度もハグをしていた。
朋華も、毎日のように通う図工準備室。だから、梨々香と恵樹を目撃したことはあった。でも、あれは、小学校の低学年の頃。だから、何とも思わなかった。仲が良いというくらいにしか。そもそも、ハグを問題視したのは教員や保護者であって、児童ではなかった。朋華もさほど気にしていなかった。
でも、中学三年生の今、そこで・・・。朋華は、懐かしい図工準備室で、小学生の頃を思い出していた。ここでいろいろな絵を描いた。何もかも懐かしい・・・。そんな気持ちでいると、人の気配がした。バタバタと走ってくる二人の足音。
まさか・・・。でも、それしかない。確かに、自分と恵樹が教室に戻ってきた後、朋華が教室に駆け込んだことは、わかっていた。
図工準備室の様子やその裏側の様子を思い出す梨々香。廊下を歩いてくる音がするまで、目を閉じてキスをしていた・・・。様子を思い出すも何も、目を閉じていたから。
でも、音は・・・。廊下を歩いてくる音がするまで、無音。少なくとも、気が付くような音はしなかった。そう、近づく音がすれば、あの状態なら聞こえる。
絶対に誰も近づいていない・・・。なのに、なぜ?
梨々香にはわからなかった。
そう、誰も近づいてこなかった。なぜなら、朋華はそこに二人より先に来ていたから。卒業まで残りはわずか。絵を描くことが好きだった朋華。というより、ここの女子はみんな絵を描くことが好き。そうではないのは、梨々香くらい。梨々香は、絵より体操。身体を動かすことが好きだった。だから、梨々香にとって図工準備室は、人の気配の少ない密会場所。でも、絵を描くことが好きだった朋華にとっては思い出の場所。小学校時代、ここで絵を描いていた。図工室は鍵がかかっているが、図工準備室はなぜか、鍵がかかっていなかった。たぶん、描いた絵を干したり、加筆したりする児童が自由に入れるように鍵がかかっていなかったのかもしれない。でも、そんなに度々入室する部屋ではなかったから、梨々香にとっては恵樹との密会の場所にもなった。そして、ここで小学校の低学年の頃、何度もハグをしていた。
朋華も、毎日のように通う図工準備室。だから、梨々香と恵樹を目撃したことはあった。でも、あれは、小学校の低学年の頃。だから、何とも思わなかった。仲が良いというくらいにしか。そもそも、ハグを問題視したのは教員や保護者であって、児童ではなかった。朋華もさほど気にしていなかった。
でも、中学三年生の今、そこで・・・。朋華は、懐かしい図工準備室で、小学生の頃を思い出していた。ここでいろいろな絵を描いた。何もかも懐かしい・・・。そんな気持ちでいると、人の気配がした。バタバタと走ってくる二人の足音。

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