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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
別に疚しいことがあるわけではないけど、中学三年生が小学校の図工準備室にいるというのは不自然と思われるかもしれないし、変な疑いを掛けられるのも嫌だと思った朋華。仲の良かった図工の先生が退職したことも頭を過った。知らない新しい先生だったら面識もない。咄嗟に朋華は隠れた。

足音が近づいてきて、図工準備室を通り抜けていったのは、梨々香と恵樹。朋華は思った。まさか、今も二人はここでハグしているの?二人の間にできた距離は朋華も知っていたし、その間に割り込んでいったのは自分や香菜、そして早苗だった。そして、疎遠になったはずの二人。

それが、なぜ・・・。朋華は図工準備室の中から、図工準備室の裏側でハグというか、抱き合う二人を視線で追いかけて見つけた。

抱き合う二人・・・。それだけで、胸が苦しい・・・。疎遠になったはずじゃないの!教室では全く会話もしなくなっていたのに・・・。あれは、演技で、陰で、いつもここで?歯を食いしばって様子を見る朋華。

え?梨々香と恵樹の顔が接近した。目を閉じている梨々香が見えた。キスを求めていることくらいは朋華でもわかった。

まさか・・・。朋華の位置からでは恵樹の顔は見えない。表情もわからない。ただ、わかったのは、恵樹の頭が梨々香に近づいて行かないこと。それは朋華にはキスを避けたように見えた。恵樹は梨々香の求めるキスを拒んだ。そう朋華には見えた。

でも、梨々香は、拒否した恵樹に顔を寄せて、無理やりキスをしたように朋華には見えた。キスしている・・・。梨々香と恵樹がキスをしている・・・。

朋華は今までハグどころか、キスも経験はない。止めて、離れて・・・。恵樹が梨々香を突き放して欲しかった。でも、そんな素振りはなかった。

明らかなディープキス。三十秒以上。そこまでカウントした朋華。でも、それ以上は数えなかった。だって、ツラくなってきたから。

今も、あの二人は・・・。梨々香・・・。いつまで、恵樹を独り占めするつもり・・・。小学校の低学年の頃からずっと・・・。九年間。

割り込んで引き離したはずだったのに・・・。

だから、恵樹くんは、わたしたちと話していても、踏み込ませない感じがあったのね・・・。

朋華には思い当たることがあった。今から思い出せば、恵樹の視線が梨々香に・・・。

でも、梨々香は恵樹の視線を拒否していたと思ったのに・・・。
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