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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
アレは、単なるポーズだったということ?恵樹の視線に睨み返していた梨々香。確かに朋華にはそう見えた。実際、梨々香は睨んでいた。そして、実際、二人には何もなかった。
でも、朋華には、アレはポーズで、梨々香は睨みながら、二人で。ということは、アレがここに集まる合図だった?恵樹が視線を送り、梨々香が睨む。睨むのはOKの合図・・・。だとしたら、まんまと騙された。朋華は、そう思った。やられた・・・。小学校の三年生くらいから二人には距離ができたと思っていたけど、そうではなかった・・・。わたしの知らないところで、そう、ここで密会を続けていた・・・。
歯ぎしりする朋華。これ以上は、見ていられない。怒り心頭の朋華だったが、なぜか、足が動かない。視線も、梨々香と恵樹から外せない。
わたしもキスしたい・・・。羨ましい・・・。ハグもキスもどうして梨々香なの?わたしは単なる話し相手?それが、現実。怒りと悲しみ。ハグして欲しい。キスもして欲しい。梨々香だけなの・・・。溜息が漏れた。熱い息が・・・。ツラい・・・。
廊下を歩くカツッ、カツッ、という音が聞こえ、パタパタという音も聞こえた。先生と児童がこっちに歩いてくる。
今、動けば、梨々香と恵樹にバレる・・・。でも、先生と児童が図工準備室に入ってくる可能性もある。挟撃されたような感じの位置に置かれた朋華。そこでジッとしていた。
視線の先の梨々香と恵樹も足音に気が付いた様子で、隠れた。そして、十数秒後。二人が図工準備室を駆け抜けていった。先生と児童たちは図工室にいるようだった。朋華も、図工準備室を出て、廊下を見た。前を走っていく梨々香と恵樹。二人が離れて行く。
二人は一緒。引き離される自分。廊下での距離が、今の立ち位置のように感じた朋華。
でも、三人の距離感も、あと数日。卒業すれば、それぞれ、違う高校に進学する。みんな、バラバラ。
そう、自分に言い聞かせた朋華。教室まで重い足取りで歩いた朋華。でも、小学校の教室の時計を見て、慌てた。ホームルームが始まる・・・。
教室に入ると、何事もなかったかのように着席している梨々香と恵樹。思わず、梨々香を睨んでしまった朋華。視線を送ってくる梨々香。朋華は目を背けた。何となく、梨々香の視線が勝ち誇っているように思えたから・・・。
でも、朋華には、アレはポーズで、梨々香は睨みながら、二人で。ということは、アレがここに集まる合図だった?恵樹が視線を送り、梨々香が睨む。睨むのはOKの合図・・・。だとしたら、まんまと騙された。朋華は、そう思った。やられた・・・。小学校の三年生くらいから二人には距離ができたと思っていたけど、そうではなかった・・・。わたしの知らないところで、そう、ここで密会を続けていた・・・。
歯ぎしりする朋華。これ以上は、見ていられない。怒り心頭の朋華だったが、なぜか、足が動かない。視線も、梨々香と恵樹から外せない。
わたしもキスしたい・・・。羨ましい・・・。ハグもキスもどうして梨々香なの?わたしは単なる話し相手?それが、現実。怒りと悲しみ。ハグして欲しい。キスもして欲しい。梨々香だけなの・・・。溜息が漏れた。熱い息が・・・。ツラい・・・。
廊下を歩くカツッ、カツッ、という音が聞こえ、パタパタという音も聞こえた。先生と児童がこっちに歩いてくる。
今、動けば、梨々香と恵樹にバレる・・・。でも、先生と児童が図工準備室に入ってくる可能性もある。挟撃されたような感じの位置に置かれた朋華。そこでジッとしていた。
視線の先の梨々香と恵樹も足音に気が付いた様子で、隠れた。そして、十数秒後。二人が図工準備室を駆け抜けていった。先生と児童たちは図工室にいるようだった。朋華も、図工準備室を出て、廊下を見た。前を走っていく梨々香と恵樹。二人が離れて行く。
二人は一緒。引き離される自分。廊下での距離が、今の立ち位置のように感じた朋華。
でも、三人の距離感も、あと数日。卒業すれば、それぞれ、違う高校に進学する。みんな、バラバラ。
そう、自分に言い聞かせた朋華。教室まで重い足取りで歩いた朋華。でも、小学校の教室の時計を見て、慌てた。ホームルームが始まる・・・。
教室に入ると、何事もなかったかのように着席している梨々香と恵樹。思わず、梨々香を睨んでしまった朋華。視線を送ってくる梨々香。朋華は目を背けた。何となく、梨々香の視線が勝ち誇っているように思えたから・・・。

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