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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
長いホームルーム。横浪がずっと説明している。確かに、重要なのかもしれない。私たちの卒業式なのだから。でも、あと何日と言われても実感がわかない。

男子のほとんどは附属高校に内部進学するし、女子も何人かは内部進学。他校に進学する生徒は、ここに不満しかないから、卒業と聞いても、感傷なんてない。

「残された日は少ない。外部進学する者は特に悔いのないよう本校での残り時間を大切にするように」

横浪が言うと、フッと笑う生徒に、外部進学する者同士、視線を合わせて笑う。幼稚園から十二年間一緒だったり、小学校から九年間一緒でも、学年全体としてはまとまりのない学年。互いに数人の友達グループはできても、それ以上には広がらず、グループ間対立の方が深刻だった学年。イジメも多かったし、仲間外しや、暴力事件もあった。でも、学校は必死に隠蔽して、外観上は平穏無事に終わった学年の卒業式ということになりそう。

ハッキリ言って多数は、くだらない卒業式なんていらないから、さっさと春休みに入りたいという感じだった。

外部進学する者にとっては、既に、高校から出された課題に取り掛かっているだけに、無駄に長いホームルームと、その中で説明される卒業式なんて、『どうでもいい』というのが本音。そんなことにもわからないのか延々と話し続ける横浪。

何度も卒業式の練習をさせられて、ウンザリしているのに、ホームルームでされる『卒業式の意義』の話。意義なんてない。さっさと終わらせたいだけ。

その長いホームルームの間、梨々香と朋華の視線がぶつかる。その視線のぶつかり合いに、恵樹も気が付いた。クラスでそのぶつかり合いに気が付いているのは、梨々香と朋華、そして、恵樹の三人だけ。

「おい、宇垣と本庄。先生が大事な話をしているのに、横を向いて」

横浪が二人の様子に気が付いたて注意した。

「卒業式なんてどうでもいいから、さっさとホームルームを終わりにしてください」

梨々香が言うと、賛同の声。

「証書は郵送でいいです」

朋華も負けずに言った。普段から激しい梨々香の発言は横浪としては想定内。でも、大人しい朋華の発言は、想定外だったのか、明らか動揺している横浪。

「もう、終わろうぜ」

男子も騒ぎ始めた。やはりホームルームが長すぎて、焦れている感じだった。
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