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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
そんな空気の教室に体育教師の山西が入ってきた。

「何を騒いでいる!」

一喝しながら、横浪に、

「校長が、最後に卒業式の予行練習をもう一回するって言い出した」

と、伝えた。

「えっ?」

横浪も驚いたが、生徒も、

「マジ?」

「マジで?」

「ウッザ!」

「ホームルームが長すぎるからだよ」

「マジかよ」

と、不満の声をあげたが、校長が言っている以上、どうすることもできないのは横浪も山西も一緒。

結局、体育館に移動して、卒業氏の予行練習をすることになって移動。教室を出た恵樹に、

「終わったら、話したいことがあるわ」

と、声を掛けたのは梨々香。さすがに朋華からも声を同じ内容を言われている恵樹。なぜ、女子は相手の都合を聞かないのだろう・・・と思ったのは一瞬。どうすればいい?ダブルブッキング・・・。

悩む恵樹。恵樹に声を掛けた梨々香を見て、二人の間に物理的に割り込んで、梨々香を押しのけた朋華。普段ならこんなことはしない朋華だけど、もう、自分たちの残された時間を考えれば、ここで退く必要性を感じなかった。それに、梨々香の声が聞こえていた。

「恵樹くんと、ホームルームが終わったら話す予定なの」

朋華が梨々香に言うと、

「ホームルーム?もう終わったわ。この後は予行練習よ。だから、予行練習が終わったら、私と話をするの」

と、梨々香が朋華に言い返した。クラスの大半は邪魔くさそうに体育館に移動していたが、階段の途中で睨み合う梨々香と朋華。その状態に困ったように、

「一緒に話せばいいよ」

と、恵樹が二人の顔を見て言った。一緒?二人とも怪訝な顔で恵樹を見た。

「うん。一人ずつ話を聞いていたら、何時に下校できるかわからないし」

恵樹が二人とは明らかトーンが違う感じで話した。二人とも、えっ?という顔。でも、恵樹は敢えて、そういう険悪な雰囲気を振り払うように言った。

「何をしている!早く来い!」

山西の声が階段に響いた。慌てて、階段を降りた三人。

「稲葉。両手に花で羨ましいよ」

降りていく恵樹に、万年婚活中の山西が苦笑いしながら話した。それを聞いて、

「先生は絶対に無理。優柔不断な性格を何とかしないとね」

と、梨々香が言い、

「巧言令色鮮し仁。お上手を言わなくてもいいから、真面目に!嘘つきは嫌われるよ」

と、朋華も言って階段を降りて行った。
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