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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第7章 疼き
濡れたショーツを脱いでハンカチで包んでスカートのポケットに入れた。ノーパンになるけど仕方ない。
「力行あるのみ。あと一押し!」
梨々香はそう言って立ち上がった。ほぼ同時に、朋華も脱いだショーツをトイレットペーパーに包んでスカートのポケットに入れた。ノーパンになるのは梨々香と一緒。恥ずかしいけど、仕方がない。
「乾坤一擲。負けないんだから!」
朋華もそう自分に言い聞かせて立ち上がった。先に出たのは梨々香。手洗いで蛇口をひねると同時に、朋華が現れた。個室を出た朋華の視界に手洗いで蛇口をひねる梨々香が入った。
時間が停止したように止まる二人。
「恵樹を返してもらうから」
梨々香が朋華を一瞥すると言い切った。
「あなたの好きにはさせないわ。わたしだって好きなんだから」
ダメ。負ける。自信満々の梨々香の言葉に涙声になりながら、何とか言い返した朋華。そんな朋華を見て、梨々香が勝ち誇ったように嗤った。
「もう、充分でしょ。やっぱり、わたしには恵樹が必要なの」
それだけ言うと、手を振って出て行った梨々香。朋華は手洗いで手を洗いながら、鏡を見つめた。
「梨々香には勝てない・・・。でも、このまま終わりたくない。この思いだけは伝えたい」
顔まで洗って、溜まった涙を洗い流して、気合を入れた朋華。ハンカチで手も顔も拭いて、梨々香を追いかけた。
二人ともお嬢様だったからスカートの丈が長かったのはノーパンにならざるを得ないこの状況では助けになった。
教室に戻ると、先に担任の横浪が来ていて、
「荷物を持って下校しろ」
と、生徒に指示していた。教室の中には一足先に教室に向かった梨々香がいた。教室の後ろの方では恵樹が上着を着ていた。梨々香がバッグを手に恵樹に向かって歩くより先に、朋華は自分の机ではなく、真っすぐ、恵樹に向かった走った。
「一緒に帰ろ!」
恵樹の腕を掴んだ朋華。九年間で初めて言った言葉。家の方向が違うからと諦めていた一言。やはり恵樹の顔に驚きが広がった。
「話したいことがあるの!」
朋華は梨々香が慌てて近づいてくるのを視界に捉えたうえで、力強く言った。だって、私が先にアポイントを取ったのだからと朋華は恵樹の視線に自分の視線を重ねて梨々香が恵樹の視線に入ることを阻んだ。
「力行あるのみ。あと一押し!」
梨々香はそう言って立ち上がった。ほぼ同時に、朋華も脱いだショーツをトイレットペーパーに包んでスカートのポケットに入れた。ノーパンになるのは梨々香と一緒。恥ずかしいけど、仕方がない。
「乾坤一擲。負けないんだから!」
朋華もそう自分に言い聞かせて立ち上がった。先に出たのは梨々香。手洗いで蛇口をひねると同時に、朋華が現れた。個室を出た朋華の視界に手洗いで蛇口をひねる梨々香が入った。
時間が停止したように止まる二人。
「恵樹を返してもらうから」
梨々香が朋華を一瞥すると言い切った。
「あなたの好きにはさせないわ。わたしだって好きなんだから」
ダメ。負ける。自信満々の梨々香の言葉に涙声になりながら、何とか言い返した朋華。そんな朋華を見て、梨々香が勝ち誇ったように嗤った。
「もう、充分でしょ。やっぱり、わたしには恵樹が必要なの」
それだけ言うと、手を振って出て行った梨々香。朋華は手洗いで手を洗いながら、鏡を見つめた。
「梨々香には勝てない・・・。でも、このまま終わりたくない。この思いだけは伝えたい」
顔まで洗って、溜まった涙を洗い流して、気合を入れた朋華。ハンカチで手も顔も拭いて、梨々香を追いかけた。
二人ともお嬢様だったからスカートの丈が長かったのはノーパンにならざるを得ないこの状況では助けになった。
教室に戻ると、先に担任の横浪が来ていて、
「荷物を持って下校しろ」
と、生徒に指示していた。教室の中には一足先に教室に向かった梨々香がいた。教室の後ろの方では恵樹が上着を着ていた。梨々香がバッグを手に恵樹に向かって歩くより先に、朋華は自分の机ではなく、真っすぐ、恵樹に向かった走った。
「一緒に帰ろ!」
恵樹の腕を掴んだ朋華。九年間で初めて言った言葉。家の方向が違うからと諦めていた一言。やはり恵樹の顔に驚きが広がった。
「話したいことがあるの!」
朋華は梨々香が慌てて近づいてくるのを視界に捉えたうえで、力強く言った。だって、私が先にアポイントを取ったのだからと朋華は恵樹の視線に自分の視線を重ねて梨々香が恵樹の視線に入ることを阻んだ。

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