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Sturm und Drang-疾風怒濤-霞んだ空の向こう側
第8章 告白
校門を出た朋華と恵樹は、校門前にある交差点を右に折れて、心美と恵樹が話し込んでいたベンチのある公園に向かった。

公園の入口を抜けると小走りから歩行に変えた朋華。恵樹もそれに足取りを合わせた。

あのベンチが見えてきた。上を行くバス通りの斜面にある公園の歩道。その途中にあるベンチ。

歩道から校舎が見える。朋華は思った。ここに座る心美と恵樹を私はあの窓から見ていた。でも、今日は見るわけではない。梨々香が学校に残っているなら、そこから見えるかも。でも、それらしい姿はなかった。見えたのは、横浪の姿。

イケメンだけど、翳があり過ぎて、近寄りがたい感じがあった横浪。いつまで、独身を貫くのかしらって母親たちは言うけど、朋華には、独身を貫くのではなくて、独身でいるしかない男だと思っていた。それは、学年の女子の共通理解だった。確かにイケメンだし、性格も悪いとは思わない。でも、細かい。何もかもが細かい。その延長で、気も小さい。もっと言えば、器が小さい。それを思春期の女子はわかっていた。面談や授業参観でしか横浪を知らない母親たちと、娘たちとでは、理解度が違った。

朋華も、横浪の器の小さい感じが苦手だった。なんでも細々と何度も注意する横浪にウンザリだったから。

恵樹くんは反対。細かいことは気にしない。大らかでいつも笑顔で、しかめっ面ということがない。そう、なんでも話せる。そして、聞いてくれて、頷いてくれる。だから、わたしはいつも話だけで満足してしまっていた。話を聞いてもらうことで、二人の関係が良好だと思っていた。そのうち、わたしの気持ちに恵樹くんが気が付いてくれると期待して、気が付いたら、卒業が迫っていた・・・。

このままではいけない。と思っていたら、まさかの展開で、梨々香と恵樹がキスをしていた。でも、二人は別れたはず。学年内では、梨々香は恵樹の元カノ。恵樹は梨々香の元カレ。そういうことになっていたし、実際、二人が一緒にいるのを見たことはなかった。

それに、本人のどちらも付き合っているとも言わなかったし、だから、朋華はライバルは心美だと思っていた。あとは、香菜と早苗くらいだと思っていた。梨々香は、あくまでも過去の存在だと思っていた・・・。でも、恵樹の心の中にも、梨々香の心の中にも、過去は生きていた。それを知った朋華。
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