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後輩遊戯。体力あるのね、あなたって
第8章 密室での逢瀬(1)
1週間が過ぎた。矢部君との情事が幻だったようにも感じることがある。その矢先、お昼に矢部くんに給水室で偶然出会った。

「美香さん、また本社への出張一緒ですね。そこで、本社へのプレゼン資料のチェックをして欲しいんですけど…都合のいい時間ってあります?」

「今日だったら19時から1時間ぐらいならいいわよ。」

「大丈夫です。それにしても、僕とこうして話したり、仕事場で会っても前と変わりませんね。何だか驚きだな。」

「何がいいたいの?」

「あんなことしたのに。」

「あんなことねえ・・私にとって矢部くんってさ…恋人でもないし、付き合ってるわけじゃないからね。だから、普通でいられるのよ。そういう、君はどうなの?」

「そりゃ、前とは見る目が違いますよ。美香さんのこと気になりますし・・」

「何度も言うけど、二人で会ってるとき以外は普通にしといてね。それができなかったら、この関係は終わりだからね。」

この関係は勿論、周囲には秘密。知られてしまったら終わり。危ない橋を渡っているようなものだから。

打合せ用に予約した会議室はすでにクーラーが効いて涼しかった。

「お待たせ。さあ、始めようか。」

私は資料に一通り、目を通した。少ない時間の中で作ったわりにはまあまあだが、気になる点がいくつかあるわね。

「かなりいいけど、もう少しストーリー性があった方がいいわね。ここと、ここ。それと、くどい説明、ここね、ここは削っといてから、また見せてくれるかしら?まだ時間はあるから、お願いね。」

「わかりました。それよりも、美香さん、何か無いんですか?今度の出張のことで僕に言うことって。」

「なによ・・なんなの、無いわよ」といいながら、

「あっ、思いだした。ねえ、矢部くん。今回、また二人で本社出張になったのって、矢部くんから部長にわざわざ直談判したんだってね。〇〇さんと出張に行かせてくださいって。」

「あっ、知ってたんですね…部長から…聞いたんですよね」

「だって、矢部くんと私が続けて二回も出張って変だもの。今までそんなことなかったから、私から部長に聞いたの。でも、もうやめて。そういうことするの。」

「すいません。迷惑でしたか?」

「周りに変に勘繰られるのがいやなの。男女のことだからね。痛い腹を探られるのもいやでしょ。それにしても、今度の出張もエッチが目的?」

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