この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
シアター"名画座"で逢いましょう
第15章 二組のカップル

役所に到着して離婚届の用紙を受け取ると、二人してその場の記帳台で署名捺印をした。
おかしな事に待ち望んだ離婚なのに、署名する手が震えて、いつもの達筆はどこへやらで、とんでもなく下手くそな署名になってしまった。

「何を震えてるんだよ。そう言えば入籍届けに署名する時も、お前、手が震えていたな」

「良く覚えているわね…私、昔からこうなのよ、何か決意して次のステージに向かうときは緊張と不安で震えてきちゃうの」

「不安?離婚したら晴れて朝倉の胸に飛び込めるってのに?
もしかしたら離婚をしたくないんじゃないか?だったら、署名捺印したこいつを破り捨ててやろうか?」

夫の広の言葉に心が揺れ動く。
そうとも知らず、夫の広は「なぁ~んてな、冗談だよ。今さら離婚するのやめましたなんて言ったら十和子にぶたれてしまうよ」と言って笑った。
その笑顔を見て『ああ、この人の心の中に私はもういないんだわ』と踏ん切りがついた。

事務的に離婚届は受理された。

「明日にでも婚姻届を提出したいんですけど…」

離婚した以上、一日でも早く朝倉との新婚生活に浸りたかった。

「ええ、今からでも入籍届けは受理させていただきますが…
でも、先にすることがあるのではないですか?」

度の強そうな分厚い眼鏡をかけた役所の窓口の男が『もしかしてデキちゃった離婚か?』とニヤニヤと日菜子を見つめてそう言った。

「先にすること?」

「ええ、夫婦を解消するってことは元旦那さんか元奥さんが今の家から出ていかれるんでしょ?新居探しに転出届けに転入届け。それに、年金の手続き変更。名字を変えるつもりなら銀行やらカードの名義変更も必要ですし…」

そうか!そうよね!今から私は日向日菜子ではなく、朝倉に嫁ぐまでは小林日菜子として生きていかなければ行けないんだし…
はぁ~…離婚ってけっこうやることがたくさんあるのね…

「結婚なんて焦らなくてもいいじゃないか。しばらく独身に戻って自由恋愛を堪能しなよ」

そう言う広は自由恋愛を堪能するつもりなのか、やたらニコニコしていた。

/202ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ