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シアター"名画座"で逢いましょう
第8章 清掃係の三智子
「あ~…もうカピカピじゃないの」
やはり水で絞ったタオルだけじゃ綺麗に拭けない。
熱いシャワーでカピカピに乾ききった汚物を洗い流さないと…
「ねえ、ちゃっちゃっと劇場内を掃除してくるから。
ね、いい子だから個室のドアを閉めて私が帰ってくるまでどこにも行かないこと。いい?わかった?」
彼にしてみても、汚れたままどこにも行けないことは理解しているのか、三智子の言いつけに「ウン」と素直にうなずいた。
『さあ、座席の足元だけ、さっさと掃いて終わらせてしまおう』
本当はザーメンで汚れた床なども、モップがけしなければいけないんたけど、トイレで倒れこんでいる彼が心配で目につくゴミだけを掃き集めた。
こんなにバタバタ動き回るのは、ここの清掃の仕事をするようになって初めてと言っていいぐらいだったので、あっという間に三智子は汗だくになっていた。
一通り劇場内の清掃を終えると、三智子は急いでトイレに駆けつけた。
彼女の言いつけを守って個室のドアはしっかりと閉じられていた。
「あんた、私よ、開けて…」
ドアをノックしてそのように伝えると、個室のドアが静かに開いた。
「さあ、私の部屋へ行きましょう
そこでちゃんとシャワーで洗い流してあげるから」
大丈夫、この劇場の向かい側のアパートが私の部屋だから
そう言って気持ち悪いだろうけど、少しの我慢だからと汚物にまみれたパンツを履かせてスラックスを上げて服装を整えてあげた。

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