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第3章 歪み

暫く指の出し入れを繰り返していると
ｼﾞｭﾌﾞｯ…
ｼﾞｭﾌﾞｯ…と云う水音と共に、苦痛に歪んでいた女の表情も安堵とも、快楽とも言えないものに変わっていた。


「アンタを 楽しませる為に連れてきたんじゃないんだ｣


穴から指を抜いた男は、傍に置いてあった 洗濯ばさみを手にすると 女の乳首をパチンと音をさせながら挟む。


「ぎやぁぁぁぁぁっ 痛い 痛いっ 取ってぇぇっ 痛いっ｣


再び 女の顔が苦痛に歪む


「おぃおぃ…まだ、片方しか付いてないんだぞ｣


男は、そう言ってもうひとつ洗濯ばさみを手にすると 左の乳首に手を伸ばす。


「いやぁぁぁぁっ 痛いっ やめなさいっ お願いしますっ 痛いっやめてっ｣


既に、命令とも懇願とも区別の付かない言葉を叫ぶ女を冷めた目で見下ろす。


「課長…貴女じゃないんだから 僕は依怙贔屓はしませんよ？ 乳首は二つあるんだから こっちにも付けてあげなきゃね｣


男が話し終わるのと同時に、二つ目の洗濯ばさみがパチンと乳首を挟んだ。


「ぐきゃぁぁぁぁっ 痛いっ 痛いっ 取ってっ 取ってぇぇ 取りなさいぃぃぃっ｣


女が頭を激しく左右に振る度に、胸の上では まるでダンスでもするように 仲良く二つの洗濯ばさみがゆらゆらと揺れていた。


「ぎゃはははぁっ おもしれぇ もっと暴れろっ ぎゃはははっ｣

男は手を叩きながら 暫くの間、ゆらゆら揺れる洗濯ばさみを眺めて 大笑いをしていた。