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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第16章 会社で疼く恋~平日の秘密の距離/火曜日~
<彩香SIDE>

火曜日 夜 21:37 横浜・彩香の自宅

彩香はベッドにうつ伏せになり、スマホを両手で握りしめていた。
今日一日、健治さんを避け続けた罪悪感と、給湯室の記憶が交互に蘇って、
胸がずっとざわざわしている。


すると、スマホが震えた。



健治さん 21:37
今日もお疲れ、彩香。
好き避け、だいぶ加速してるな(笑)


彩香は「うわっ……!」と小さく声を上げて、スマホを布団に投げた。
すぐに拾い上げ、耳まで真っ赤になりながら画面を見つめる。


彩香 21:39
[うさぎが慌てて逃げるスタンプ]
[クマが「違うよ!」と手を振るスタンプ]

健治さん 21:40
可愛い返事だな。
声で直接聞きたいけど、我慢してるぞ。
今日、俺の近くに来るたびに逃げてたの、ちゃんと分かってるからな

彩香 21:42
[赤くなったうさぎが頭を抱えるスタンプ]
[ハートを抱えたクマが照れながら後ずさるスタンプ]
……そんなにわかりやすかったですか……( ; ω ; )

健治さん 21:43
ああ、丸わかりだ。
資料抱えて「他部署に確認してきます」って逃げる後ろ姿、
かなり必死だったぞ。
……俺のことが気になって仕方ないんだろ?
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