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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第9章 朝の深吻と、ピンクに疼く水曜日
午前11時30分
企画部フロア朝のエレベーターでの突然のディープキスから数時間、
彩香は必死に「普通の中山彩香」を演じ続けていた。
健治さんとは会議前に2回だけ言葉を交わしたが、どちらも事務的なやり取りだけ。
彩香はなるべく視線を合わせないよう意識した。
しかし、午前11時30分を過ぎた頃、下腹部に違和感を覚えた。
(……なんか、変……)
彩香はトイレへ立ち、個室に入って下着を確認した。
「……っ」
薄いピンク色の出血が、下着に広がっていた。
避妊ピルを飲んだ土曜日の後の初めての消退出血だった。
彩香は個室の壁に背中を預け、ため息を漏らした。
(……今日から始まるなんて……)
次のデートのある土曜日までの日数を指折り数える。残り3日。
(……もしかして、土曜日……健治さんと愛し合う事できなくなるかも……)
その考えが頭をよぎった瞬間、胸の奥がきゅっと締め付けられた。
切なさと寂しさが一気に込み上げてくる。
同時に、彩香は自分自身の変化に気づいて、個室の中で顔を両手で覆った。
(……私……どうして……こんなに……)
金曜の夜に3度も激しく抱かれ、
その後一晩明けた土曜日夕方まで甘い時間を過ごした記憶が鮮明に蘇る。
健治さんの熱い体温、荒い息、逞しい腕に包み込まれる感覚、
奥深くまで満たされる快感……。
出血が始まった今、それができなくなるかもしれないと思っただけで、
身体の奥が疼くような欲情と寂しさが混ざり合う。
(……健治さんの体を、こんなに欲しがってる……
土曜日まで待てないかもしれないって、思ってるなんて……)
恥ずかしさが爆発し、彩香は耳まで真っ赤になって太ももをぎゅっと閉じ合わせた。
個室の壁に額を押し付け、深く息を吐く。
(……やだ……私、欲情してる……
健治さんにまた抱かれたいって、こんなに強く思ってる……
前まではこんなこと会社にいる時に思ったことないのに……!!)
トイレから戻った後も、彩香はデスクに座ったまましばらく集中できなかった。
資料の文字がぼやけ、太ももをそっと擦り合わせる仕草が増えていた。
そして、健治さんも
会議終了後、勤務フロアに戻ってきたときに、
顔色を少し悪くし、何かを隠そうとしている彩香の異変を察知した。
(彩香大丈夫か……。)
心配そうな顔で誰にもわからないように見ていた。
企画部フロア朝のエレベーターでの突然のディープキスから数時間、
彩香は必死に「普通の中山彩香」を演じ続けていた。
健治さんとは会議前に2回だけ言葉を交わしたが、どちらも事務的なやり取りだけ。
彩香はなるべく視線を合わせないよう意識した。
しかし、午前11時30分を過ぎた頃、下腹部に違和感を覚えた。
(……なんか、変……)
彩香はトイレへ立ち、個室に入って下着を確認した。
「……っ」
薄いピンク色の出血が、下着に広がっていた。
避妊ピルを飲んだ土曜日の後の初めての消退出血だった。
彩香は個室の壁に背中を預け、ため息を漏らした。
(……今日から始まるなんて……)
次のデートのある土曜日までの日数を指折り数える。残り3日。
(……もしかして、土曜日……健治さんと愛し合う事できなくなるかも……)
その考えが頭をよぎった瞬間、胸の奥がきゅっと締め付けられた。
切なさと寂しさが一気に込み上げてくる。
同時に、彩香は自分自身の変化に気づいて、個室の中で顔を両手で覆った。
(……私……どうして……こんなに……)
金曜の夜に3度も激しく抱かれ、
その後一晩明けた土曜日夕方まで甘い時間を過ごした記憶が鮮明に蘇る。
健治さんの熱い体温、荒い息、逞しい腕に包み込まれる感覚、
奥深くまで満たされる快感……。
出血が始まった今、それができなくなるかもしれないと思っただけで、
身体の奥が疼くような欲情と寂しさが混ざり合う。
(……健治さんの体を、こんなに欲しがってる……
土曜日まで待てないかもしれないって、思ってるなんて……)
恥ずかしさが爆発し、彩香は耳まで真っ赤になって太ももをぎゅっと閉じ合わせた。
個室の壁に額を押し付け、深く息を吐く。
(……やだ……私、欲情してる……
健治さんにまた抱かれたいって、こんなに強く思ってる……
前まではこんなこと会社にいる時に思ったことないのに……!!)
トイレから戻った後も、彩香はデスクに座ったまましばらく集中できなかった。
資料の文字がぼやけ、太ももをそっと擦り合わせる仕草が増えていた。
そして、健治さんも
会議終了後、勤務フロアに戻ってきたときに、
顔色を少し悪くし、何かを隠そうとしている彩香の異変を察知した。
(彩香大丈夫か……。)
心配そうな顔で誰にもわからないように見ていた。

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