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披露宴の裏庭。蜜夜の神戸
第13章 美香(9)
「うっ、もう出る、美香、中でいいかな?」

「いいよ。ピル飲んでるから大丈夫。中でいいよ」と答えると、納得したかのように彼は腰をぶつけるようにして、一気に根本まで押し込んでくる。

「あああん、あっ、きてる、奥まできてるわ、イク、いっちやう」

「出す、ぞ……っ」

彼の短い咆哮とともに、肉竿がひときわ深く、私の最奥へと釘付けにされた。それと同時に、熱い液体が私の中に解き放たれるのを感じた。下腹部の底がじんわりと熱くなる。肉がぶつかり合う衝撃とともに愛液と潮が弾け飛び、私たちは互いの存在を確かめ合うように強く抱き合い、私は反り返った肢体をビクビクと波打たせながら、しばらくの間、身体を痙攣させていた。

深い絶頂の余韻の中で、私たちは重なり合ったまま、荒い呼吸を重ね合わせた。私の中に解き放たれた熱い液体の感触は、今もなお下腹部の奥底をじんわりと焦がし、内側から私を満たし続けている。

激しく波打っていた体を力尽きたように彼の身体に預けた。最奥を貫かれたままの肉竿の重みと、蜜口から溢れ出し白肌を伝う愛液の熱さが、繰り広げられたセックスの生々しい証として刻まれていく。

汗ばんだ肌がぴたりと密着し、時折、身体の深部が思い出したようにビクビクと小さく震える。波打つ乳房の先端はまだその固さを残している。静寂の中に響くのは、互いの高鳴る鼓動と、湿り気を帯びた吐息だけとなった。

「気持ちよかった・・美香」
抱擁の静寂の中で、彼の熱い吐息が私の耳元をかすめ、微かな震えを呼び起こしていく。
短い咆哮とともに私を支配していた彼の声は、今は甘く低い囁きへと変わり、湿った鼓動とともに私の鼓膜を震わせる。

「愛してるよ・・美香」
彼が私の最奥を征服し、そして私の中に解き放った精の感覚が夢ではなかったことを確認するため、偽善の愛の言葉を私の耳の奥へと注ぎ込む。その掠れた声で「美香」と呼ばれるたび、満たされていた幸福感の裏側に、すぐさま次なる飢えが兆し始めている。

それは愛する男ではない男に身を委ねてしまったという事実への自責の念か、あるいは、いくら身体を重ねても決して埋まることのない心の空洞が求めている渇きなのかもしれない。愛していない男の腕の中で快楽に溺れ、離れることを恐れる自分。その身体の裏切りと、出口のない執着こそが、私が抱く深い後悔の正体なのです。

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