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想いあふれて
第2章 カサブランカ
りつかは花に聞き返した。
「店長って?」
「私じつは、
近々フランスに行こうと思ってるから、
私に代わって店をお願いしたいの。
勝手に見て悪かったんだけど、
仕事、探してるんでしょう」
そう言って花は
りつかのスマホを指さす。
りつかはうなずいた。
どこに住んでいるかを聞かれ、
事情を説明すると、
花は早速りつかに名前や住所を書かせ、
身分の証明を確認した。
「りつかって、
律するに花、ではなくて、ひらがななんだ」
花に言われて、
りつかは植物園の花を思い出した。
そして、うなだれている律花を見た話をした。
あの頃のことを思い出すのは辛いのだが、
あの花の映像だけは、
切り取られたように鮮明に、
当時の出来事とは別種類の記憶として残っている。
「植物園の隅でうなだれて、
蜜を垂らしてました」
花は深く頷くと、
にっこり笑って言った。
「知らないのね。あの花のこと」
「店長って?」
「私じつは、
近々フランスに行こうと思ってるから、
私に代わって店をお願いしたいの。
勝手に見て悪かったんだけど、
仕事、探してるんでしょう」
そう言って花は
りつかのスマホを指さす。
りつかはうなずいた。
どこに住んでいるかを聞かれ、
事情を説明すると、
花は早速りつかに名前や住所を書かせ、
身分の証明を確認した。
「りつかって、
律するに花、ではなくて、ひらがななんだ」
花に言われて、
りつかは植物園の花を思い出した。
そして、うなだれている律花を見た話をした。
あの頃のことを思い出すのは辛いのだが、
あの花の映像だけは、
切り取られたように鮮明に、
当時の出来事とは別種類の記憶として残っている。
「植物園の隅でうなだれて、
蜜を垂らしてました」
花は深く頷くと、
にっこり笑って言った。
「知らないのね。あの花のこと」

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