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想いあふれて
第5章 耳元でささやく声、心溶かす響き
腕から逃れなくてはと思うのに、あまりに鮮明な夢を見た体が、その続きを求めてしまっていた。

紫苑の手が、体を滑る。りつかのショーツの下はもうぐっしょりと濡れている。そんな自分の、欲望にまみれた体が、恥ずかしくも情けなくもあった。

「待って・・・私ね」

夢を見ながら達したことを知られるのが恥ずかしくて、紫苑の手をやんわりと制した。


「大丈夫。何も心配しなくていいよ。りつかさんみたいになる人、他にいたから」

「他に───?」

りつかの胸が突然、チクリと痛んだ。
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