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想いあふれて
第6章 唇に触れる優しい恋、胸を過ぎる強い風
居住スペースの二階に上がったりつかのもとに、信忠が車に戻ってエンジンをかける音が聞こえた。同時に、カーステレオの音楽が聞こえてくる。ウクレレとアコースティックギターが軽快なリズムを奏でる、ゆったりとしたサーフロック。
りつかは、タンクトップとジーンズをベッドに脱ぎ捨て、アイアンのハンガーラックに並んだ服を指で追いかけ、Aラインのロング丈のコットンワンピースを選び取った。
つま先から履いて肩まで上げ、背中のスリットを留めるワンポイントのボタンを嵌めた。
ワンピースのサンドベージュに馴染むゴールドの細いフープピアスをつけると、椅子に掛けたままにしていた麻のトートバッグを取って鍵やパスケースを放り込んだ。
階段を降りる手前で、ゴールドの細いストラップサンダルを玄関マットに置き、ネイルもしていないつま先を挿し入れ、絡みつきそうなスカートの裾を手に取って階段を駆け下りた。
青空の下、信忠の乗るフィールダーの赤い車体が鮮やかなコントラストを見せている。
信忠が、運転席から降りて助手席のドアを開けてりつかを出迎えた。
乗り込むりつかのすがたを、開いたフロントドアに腕をのせ、顎を預けた格好で見つめる。そして、どことなく満足げなほほえみをふっと浮かべ、ドアを閉めた。
ギアをドライブに入れ、信忠は言った。
「先にちょっと海に寄るわ。付き合って」
後部座席を見れば、シートを倒してショートボードがのせてある。
波乗りをするつもりのようだ。
「カレー屋さんの予約は?」
りつかが尋ねる。
「夜だよ」
信忠はあっさり答えた。
りつかは、タンクトップとジーンズをベッドに脱ぎ捨て、アイアンのハンガーラックに並んだ服を指で追いかけ、Aラインのロング丈のコットンワンピースを選び取った。
つま先から履いて肩まで上げ、背中のスリットを留めるワンポイントのボタンを嵌めた。
ワンピースのサンドベージュに馴染むゴールドの細いフープピアスをつけると、椅子に掛けたままにしていた麻のトートバッグを取って鍵やパスケースを放り込んだ。
階段を降りる手前で、ゴールドの細いストラップサンダルを玄関マットに置き、ネイルもしていないつま先を挿し入れ、絡みつきそうなスカートの裾を手に取って階段を駆け下りた。
青空の下、信忠の乗るフィールダーの赤い車体が鮮やかなコントラストを見せている。
信忠が、運転席から降りて助手席のドアを開けてりつかを出迎えた。
乗り込むりつかのすがたを、開いたフロントドアに腕をのせ、顎を預けた格好で見つめる。そして、どことなく満足げなほほえみをふっと浮かべ、ドアを閉めた。
ギアをドライブに入れ、信忠は言った。
「先にちょっと海に寄るわ。付き合って」
後部座席を見れば、シートを倒してショートボードがのせてある。
波乗りをするつもりのようだ。
「カレー屋さんの予約は?」
りつかが尋ねる。
「夜だよ」
信忠はあっさり答えた。

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