この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想いあふれて
第7章 終章ー風と光、開く花
恋人まがいの、いや、ある意味恋人以上といえる濃厚なひと時を過ごした、恋人でもない男たち二人に挟まれて、「恋する思い」を問われるのは、自分の、はしたない行いを糾弾されているような息苦しさがあった。
「もう、甘酸っぱい恋をしているような歳じゃないから」
やけになってりつかは答えた。恋愛の甘酸っぱい味などは、もはや複数の男たちと同時期に体を重ねてしまったりつかには、味わう権利はもはや無いように思えた。
「そんなことないだろ? ついこの前 “恋人的な人に、裏切られちゃって” って言ってたじゃん・・・まさか、このイケメンがりつかを振った張本人なのか?」
信忠は紫苑を顎で示した。
紫苑は何も言わず、フォークの先に刺したブルーベリーを口に運ぶと、ゆっくり顔を上げて答えた。
「ちがいます。僕はりつかさんにプロポーズして、断られたばっかりです。まだあきらめてないけど」
そう言った紫苑の口元に、不思議と嬉しそうな微笑が浮かんでいる。
「そうか・・・じつは俺も、さっき告白してふられたんだよ。俺もあきらめてないけど」
信忠は言うと、かしこまった表情で、すっと立ち上がって紫苑に握手を求めた。
「やっぱり、そうでしたか。僕ら、同志だったんですね。なんか同じ匂いがすると思いました」
紫苑も信忠に合わせて、わざと真面目腐った顔で立ち上がり、信忠の手を握った。
紫苑がさらに神妙な顔を作って信忠に言った。
「お互い、頑張りましょう。こんな素敵な女性、手放すわけにはいかない」
「同感だ」
りつかは二人を見上げ、首から上に血が上るのを感じた。
「ふたりとも、ふざけてないでちゃんと座って食べて」
「もう、甘酸っぱい恋をしているような歳じゃないから」
やけになってりつかは答えた。恋愛の甘酸っぱい味などは、もはや複数の男たちと同時期に体を重ねてしまったりつかには、味わう権利はもはや無いように思えた。
「そんなことないだろ? ついこの前 “恋人的な人に、裏切られちゃって” って言ってたじゃん・・・まさか、このイケメンがりつかを振った張本人なのか?」
信忠は紫苑を顎で示した。
紫苑は何も言わず、フォークの先に刺したブルーベリーを口に運ぶと、ゆっくり顔を上げて答えた。
「ちがいます。僕はりつかさんにプロポーズして、断られたばっかりです。まだあきらめてないけど」
そう言った紫苑の口元に、不思議と嬉しそうな微笑が浮かんでいる。
「そうか・・・じつは俺も、さっき告白してふられたんだよ。俺もあきらめてないけど」
信忠は言うと、かしこまった表情で、すっと立ち上がって紫苑に握手を求めた。
「やっぱり、そうでしたか。僕ら、同志だったんですね。なんか同じ匂いがすると思いました」
紫苑も信忠に合わせて、わざと真面目腐った顔で立ち上がり、信忠の手を握った。
紫苑がさらに神妙な顔を作って信忠に言った。
「お互い、頑張りましょう。こんな素敵な女性、手放すわけにはいかない」
「同感だ」
りつかは二人を見上げ、首から上に血が上るのを感じた。
「ふたりとも、ふざけてないでちゃんと座って食べて」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


