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二重の指輪、ひとつの欲望
第20章 淫(20)
温水が口元を濡らし、息が上手く吸えない。それでも、容赦なく内側を抉るような刺激に、声にならない悲鳴がシャワーの音と同化していく。敏感になった私の体は、彼の首筋や肩口へのキスだけで下腹部が激しく疼く。

「あっ、あ…っ! だめ、すごい……ああんっ!」

視界は水滴と快感で白く煙ってはいるが、性器同士の摩擦が織りなすクチュクチュという淫靡な水音が今、この世界を支配している。

彼は肉棒を引き抜くと、私の頭を掴み、濡れた壁に向かって私の身体を押し付けた。壁に両手を突かされ、上半身が深く折れ曲がる。突き出された私のヒップは、シャワーの水流を浴びて、鏡のように艶やかに光を反射していた。

彼は私の細い腰を後ろから両手でがっしりと固定した。そして、躊躇なく後ろから一気に肉棒を私の最奥へと突き立てた。

「ああ、っ……! あ、あう、ううっ!」

温水と再び漏れ出した愛液で滑らかさを増した陰部が、摩擦の熱を帯びながら深い場所へと肉棒を誘っていく。

「ううう、締まる・・いいぞ、美香はバックがいいな」

私の膣口の位置のせいなのか、挿入するときは入れにくみたいだけど、入った後は強烈に締まる感覚がするらしい。子宮を直接突き上げられるような猛烈な衝撃に、私の爪が濡れた壁をきつく引っ掻いた。

彼が腰を打ち付けるたびに、狭い浴室内には「パン、パン」と肉体が激しくぶつかり合う淫らな音が反響する。シャワーの激しい水音すら遮るように、その生々しい破裂音が私の鼓膜を揺らした。

「あ、んっ……もう、だめ…… おかしく、なる」

「美香……声、もっと聞かせて」

「いやっ、あぁっ! 恥ずかしい……でも、もっと……っ、激しくして……っ」

彼の顔が見えない体勢で、背中越しに伝わる彼の筋肉の躍動と、容赦のないピストンの速度が、ダイレクトに脳へと快感を送り込んでくる。彼は目の前で激しく揺れる尻肉の魅惑的な曲線を貪るように見つめながら、さらに己の欲望を剥き出しにして、腰の動きを荒々しく加速させていった。

降り注ぐ温水が二人の身体を伝い、結合部で愛液と混ざり合って足元へ滴り落ちる。 頭の中はもう、また彼に支配されているという悦びで満たされていた。二人の境界線は再び溶け去り、ただ激しく交わる水音と喘ぎ声だけが、白い湯気の中に響き渡っていた。

「好き……っ、すごく、好きぃっ……Iくん」

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