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二重の指輪、ひとつの欲望
第26章 艶(6)
数分も経たないうちに、私の顔が熱くなっていく。おそらくすでに真っ赤になっているんだろう。

「んっ……あ、あっ……だめ、これ、すごく……っ」

私はシーツを力強く握りしめ、お尻の穴を限界まで硬く閉じて必死に耐えようとした。しかし、グリセリンの刺激は容赦なく強烈な便意を引き起こしてきた。

「どうした? もう出そうなのか?」

Iくんはさらに私を焦らすように、尻肉を両手でゆっくりと押し広げた。

「やめ、やめてっ……ひろげないで、出ちゃう、ここで出ちゃうからっ……」

私は涙目になりながら首を激しく横に振る。必死に括約筋を締めているため、ヒクヒクと小刻みに震えるピンク色のアナルが丸見えになっていた。今にも決壊しそうな危なげで淫靡な光景に、私の背筋が寒くもないのにゾクゾクとした。

「ダメだよ。さっき自分で『ちゃんとトイレでする』って言っただろ? まだ行かせないよ。俺は美香が我慢してるこの顔が好きなんだから」

「う、ああっ……意地悪言わないで……っ。お腹、ぐるぐるしてるの……っ、お願い……もう限界、トイレ……行かせて……」

私の額にはじっとりと汗がにじみ、太ももをぴったりと擦り合わせながらベッドの上で身悶えしている。腸の中で暴れ回る排泄感を必死に堪え、恥ずかしさに股間を濡らしながら懇願してくるその姿。我慢の限界が近づいている。

「本当に限界みたいだね。いいよ、美香。トイレ、行ってこいよ」

その許しの言葉を聞いた瞬間、私は弾かれたようにベッドから跳ね起きた。けれど、急に姿勢を変えたことで、腸内で暴れ回っていた浣腸液が重力に従って一気に下口へと押し寄せてきた。

「んぐっ……ひぃっ……」
凄まじい便意の波に襲われ、私はたまらず両手でお尻の肉をギュッと鷲掴みにした。

自分自身の指の力で無理やりお尻の穴を塞ぎながら、内股でよろよろと立ち上がる。

「やだ…漏れる……っ、本当に漏れちゃう……っ」

涙と汗でぐしゃぐしゃになった顔のまま、私は股を固く閉じ、ペンギンのようなすり足でトイレへと駆け出した。手でお尻の穴を押さえながら必死に便意と戦う、その滑稽で無様で、恥じらいに満ちた私の後ろ姿を、目を血走らせて興奮しながら見つめている彼の顔が背後からでも透けて見えるようだった。
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