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二重の指輪、ひとつの欲望
第4章 淫(4)
「いつ始めてくれるの。さっきから待っているんだけど」——お喋りな彼を遮るように、私は自ら腰を浮かせ、レース柄の黒いパンティを脱ぎ捨てる。その生意気な挑発に火をつけられたように、彼はシーツの上の玩具を乱暴に掴み取ると、強い力で私をベッドへと深く押し倒した。

「美香、早くしてほしいのか?」

「そうよ、、お喋りしている時間はないの。っていうか、分かってるでしょ。焦らさないで」

彼の言葉に、私はもう取り繕う余裕すらなく、渇望を隠しきれない声で答える。お喋りで焦らされるたび、下腹部の奥が疼いてくる。

「かわいい女だな。美香って。でもね、、美香のような女が、どうしようもないドMだってのが…いいよね。だれも知らない秘密。俺しか知らない君の素顔。それにたまらなく興奮するんだ」

周囲からは綺麗で清楚な人妻として見られている私。だけど、白衣を脱いで裸になったとき…彼の前でだけは、どうしようもない卑猥な牝のような、ドMの素顔を暴かれてしまう。

ふっうと息をつくと、熱い唇同士が蕩けあい、唾液が混ざり合い、口の中で舌同士が巻き付きながら絡み合う。

その瞬間、カチッという冷たい金属音がして、私の手首に手枷が装着された。それはただの手枷だと思ったら、サイカフスだった。大きな輪っかが太ももに、小さな輪っかが手首に着けられ、腕と太ももが固定される。

「うっつ…何?」

腕が一切動かない。私の太ももは少し細いので、太ももを拘束する大きな輪っかがズリ落ちそうになるが、なんとか拘束できている。自由が利かない状態でのセックスは、私のようなM気質の女を取っても興奮させる。それに拘束といっても縄で縛られる訳ではなくて、サイカフスは身体への負担が少なくて、拘束された跡もすぐに消える安心感もあって気に入っている。

初めて、この拘束具を使われたときから、バックから責められるのにも不自由はなくて、ソフトSMの雰囲気を手軽に味わうのにピッタリだと思っている。四つん這いで装着すると強制的に脚が開かれ、無防備な尻を高く突き出すという、最高に恥辱的な体勢をとらされてしまう。自力で外すことはもちろん、肘をついて上半身を支えることすらできない。抵抗しようと腕を動かせば脚がさらに開き、より恥辱的な体勢になってしまう。そんな恥ずかしい格好のまま、私の最も敏感な場所にピンクローターが深々と埋め込まれていた。
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