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ウイングの徒然草
第11章 旧盆の月
もちろん、私はその方に会ったことはありません。声も知りませんし、どんな性格だったのかも、詳しく知っているわけではありません。それでも、遺影の中の顔を見た時から、その方は私の中でただ遠い昔の人ではなくなりました。血がつながっているという言葉だけでは片づけられない、不思議な近さがあります。祖父が私を見て、亡くなった弟を思い出していたのだと考えると、ご先祖様という言葉が少し違って聞こえてきます。
血のつながりだけではなく、自分の中に何かを残していった人たちも、広い意味ではご先祖様に近い存在なのかもしれません。会ったことのある人も、会ったことのない人も、どこかで自分の中につながっている。そう思うと、お盆に手を合わせるという行為も、ただ昔からの習慣ではなく、自分が今ここにいることを、少しだけ振り返る時間になるのだと思います。
血のつながりだけではなく、自分の中に何かを残していった人たちも、広い意味ではご先祖様に近い存在なのかもしれません。会ったことのある人も、会ったことのない人も、どこかで自分の中につながっている。そう思うと、お盆に手を合わせるという行為も、ただ昔からの習慣ではなく、自分が今ここにいることを、少しだけ振り返る時間になるのだと思います。

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