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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
「この部屋ならユニットバスついてるし。助かるだろ?」

「たすか…る……」

背中に冷たい汗が流れていく。

もしかして…もしかしなくても、ばれてる…のかな……。
で、でも、そんなはず……っ

充輝先輩の笑顔を意地悪く感じるのは、私の被害妄想?

…でも、ユニットバスってことは、大浴場を使わずに済むってことで、
つまりえっと…、

「あれ?まだ入ってないの?」

そう言いながら、高志先輩が濡れた頭を拭きながら現れた。

よく見ると先輩たちはお風呂に入った後みたいだった。豊先輩は首にタオルをかけたままだし、充輝先輩もさっぱりとしている。

つまり先輩たちは大浴場に入っていて、なのに私には部屋風呂を進めてきて……

「早く入っておいでよ」

高志先輩に急かされて、それでも戸惑っていると、充輝先輩が今度こそ本当に意地悪く微笑んだ。

「豊が体洗ってやるって」

「おうっ、洗ってやるっ」

ぱっと顔を上げた豊先輩が、嬉しそうに立ちあがる。
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