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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
あ、洗うっ?
たっぷりの泡を体中に塗りたくられて洗ってもらうところを想像してしまい、体がかあっと燃えるように熱くなる。
「だっ大丈夫です。いりませんっっ」
逃げるようにユニットバスの中に駆け込んで、勢い良く閉めたドアにもたれた。
煩いくらいにバクバクなる心臓のせいで息が苦しくて、落ち着きたいのに深呼吸も出来ない。
「本当にいらないの?」
ドアの向こうから聞こえる豊先輩の声に飛びあがって、慌てて鍵もかける。
「いりませんっ。大丈夫ですっ」
高志先輩の嗜める声も聞こえてきて、ほっと息を吐き出す。
このままずっと立てこもっていたかった。けれどそうしたら今度はドアを蹴破って入ってきてしまう気がする。
そんなの困る。
無茶苦茶、困る。
心細くて、押し寄せる後悔に目頭がじんと熱くなる。
本当に、なんで男のフリなんかしちゃったんだろ……
何度もドアの鍵を確かめながら、鼻をすすり、溢れる涙を拭き取った。
たっぷりの泡を体中に塗りたくられて洗ってもらうところを想像してしまい、体がかあっと燃えるように熱くなる。
「だっ大丈夫です。いりませんっっ」
逃げるようにユニットバスの中に駆け込んで、勢い良く閉めたドアにもたれた。
煩いくらいにバクバクなる心臓のせいで息が苦しくて、落ち着きたいのに深呼吸も出来ない。
「本当にいらないの?」
ドアの向こうから聞こえる豊先輩の声に飛びあがって、慌てて鍵もかける。
「いりませんっ。大丈夫ですっ」
高志先輩の嗜める声も聞こえてきて、ほっと息を吐き出す。
このままずっと立てこもっていたかった。けれどそうしたら今度はドアを蹴破って入ってきてしまう気がする。
そんなの困る。
無茶苦茶、困る。
心細くて、押し寄せる後悔に目頭がじんと熱くなる。
本当に、なんで男のフリなんかしちゃったんだろ……
何度もドアの鍵を確かめながら、鼻をすすり、溢れる涙を拭き取った。