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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
「や…、そうじゃなく……きゃあっ」

布団の真ん中に座らされて慌てて立ち上がったら、すかさず腰を掴まれて体がふわりと浮いた。

「た、高志先輩っ?」

胡坐をかいた高志先輩の膝の上にすっぽりと納まりながら、これって前にも…なんて考える。
振り返ると思ったより近くに先輩の顔があって、二人の唇が微かにあたった。

「どこいくの?」

やっぱり…デジャヴ?

「どこって、…ひゃ、あっ」

高志先輩は私をきつく抱きしめて首筋に唇を押しあてる。
ぬるりとした熱い感触に体がぞくりと震えて、足の間に痛みが走った。

「な…っん、何をしてるんですかっ」

振り払って立ち上がろうとしたら、ますます強く抱きしめられた。

「…下に何着てるンだ?」

何かに気づいたように充輝先輩が近づいてくる。

…なに?

自分の体を見下ろして、捲れ上がったスエットを引っ張っておへそを隠す。
それからゆっくりと首を傾げた。
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