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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
スエットの下は何も着ていないはず。
そう確信したのは、一瞬だけ。
「あ、あのっ、な、なんでも、ないですっっ」
慌ててもっと強くスエットを引っ張るけれど、高志先輩の腕が邪魔をして、それ以上は動きそうにない。
充輝先輩は私の腕を捕まえて、おもむろに左右に広げた。ビンを咥えたまま四つん這いになって近づいてきた豊先輩が、スエットの端っこを掴んで勢い良く捲り上げる。
蛍光灯の煌々とした明かりが、胸をきつく締めつけているサラシを照らす。
「ゃ…だ……」
「包帯?」
ビンを傾けて、豊先輩が中身を一気に飲み干す。
高志先輩は大きな手を滑らせて、肌触りを確かめるようにサラシを撫で始める。
「ちっ…」
違いますと言いかけて、口を固く閉じた。
包帯ってことにしたほうが良いのかもしれない。
そう思うけれど、答えなんて分からない。
どうしようっ
どうしたら…っっ
頭は真っ白で、再び始まった眩暈にぎゅっと強く瞼を閉じた。
そう確信したのは、一瞬だけ。
「あ、あのっ、な、なんでも、ないですっっ」
慌ててもっと強くスエットを引っ張るけれど、高志先輩の腕が邪魔をして、それ以上は動きそうにない。
充輝先輩は私の腕を捕まえて、おもむろに左右に広げた。ビンを咥えたまま四つん這いになって近づいてきた豊先輩が、スエットの端っこを掴んで勢い良く捲り上げる。
蛍光灯の煌々とした明かりが、胸をきつく締めつけているサラシを照らす。
「ゃ…だ……」
「包帯?」
ビンを傾けて、豊先輩が中身を一気に飲み干す。
高志先輩は大きな手を滑らせて、肌触りを確かめるようにサラシを撫で始める。
「ちっ…」
違いますと言いかけて、口を固く閉じた。
包帯ってことにしたほうが良いのかもしれない。
そう思うけれど、答えなんて分からない。
どうしようっ
どうしたら…っっ
頭は真っ白で、再び始まった眩暈にぎゅっと強く瞼を閉じた。